Yes/Noチャートで見極める「肩の痛み」の重症度 タイプ①

前回は、「肩の痛み」のメカニズムについて取り上げました。今回は、Yes/Noチャートを活用し、肩の痛みの重症度をタイプ別に見ていきます。

[図表]「Yes/Noチャート」で”実は気づいていない重症度”を30秒診断

 

タイプ①:将来、肩痛に悩まされる可能性がある

[実は気づいていない重症度★☆☆]

 

このタイプの人は、現時点では問題ありませんが、今のような生活習慣を続けていると、やがて肩痛に悩まされる可能性のある”予備軍”です。

 

特に、肩凝りがひどい、あるいは肩をスムーズに動かしづらく”こわばった”感じがする、痛みはないけれど何となく肩に違和感がある、というのは肩痛の”前兆”ともいえる症状ですので要注意です。

 

このような自覚症状がなくても、普段から姿勢が悪かったり、例えば日常的にパソコンやスマホをよく使っている人、デスクワークの人、台所仕事や掃除機をかけるなどの家事全般、読書、編み物など、前傾姿勢になりやすい動作を長時間続けている人は、本人の知らないうちに肩に負担をかけています。

日常動作の見直し、肩周囲のストレッチが大切

こうした日常動作や姿勢、肩の使い方は、無意識に行っているクセのようなものですから、意識して改善したり予防策を講じておかないと、いずれは肩にトラブルが生じてきます。

 

実は、姿勢が悪いだけで肩の筋肉や靭帯、腱などが、本来の正しい方向とは違う方向に引っ張られるために機械的な刺激を受けやすく、炎症を起こす原因にもなるのです。

 

また、姿勢は体幹の腹筋や背筋などの筋肉によって保たれているため、運動不足で筋力が衰えていても姿勢が悪くなります。

 

それに加えて、肩を動かさないと血流も悪くなるとともに、筋膜が癒着しやすい状態をつくり出します。ですから、一年中シャワーで済ませて湯船に浸からない人も全身の血流が悪くなりやすく、肩凝りを招くばかりか、筋肉の緊張が解けにくくなり、肩のこわばりの引き金にもなります。

 

したがって、肩痛の予備軍であるタイプ1では、肩に負担をかけるような日常生活動作を見直して改善するとともに、肩周囲の筋肉をほぐすためのストレッチなどを行い、血行を良くしておくことが大切です。

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連載スポーツ整形外科医が教える 肩とその痛みの基礎知識

麻生総合病院 スポーツ整形外科部長

肩治療のスペシャリスト。
医学博士。日本整形外科学会認定専門医。日本肩関節学会代議員。日本整形外科スポーツ医学会代議員。昭和大学藤が丘病院兼任講師。
専門分野はスポーツ整形外科、肩肘関節外科、関節鏡視下手術。
1990年昭和大学医学部卒業。
現在は、同病院で勤務医として活躍するだけでなく早稲田大学ラグビー蹴球部のチームドクターを務める。

著者紹介

「肩」に痛みを感じたら読む本

「肩」に痛みを感じたら読む本

鈴木 一秀

幻冬舎メディアコンサルティング

四十肩(五十肩)の発症率は70%を超え、もはや国民病と言っても過言ではありません。 一般に、肩の痛みや違和感は放置する人が多いのが実情ですが、手遅れの場合、尋常ではない痛みと共に日常動作をままならなくなり、最悪の…

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