NZ不動産の売買・賃貸で重視される「庭」の昨今事情

ニュージーランドの現地人のファミリーは、広い庭のある家を好みますが、芝生や庭木の手入れが苦手なアジア人には、そのような家は好まれません。今回は、ニュージーランドの不動産における「庭」という要素について見ていきます。

ある日舞い込んだ1通のクレームメール

ある日の午後、1通のメールを受け取りました。それは、我々が管理している家の隣の家のオーナー様からのクレームでした。

 

あなた方が管理している家にこれまでテナントとして居住していた人達は、定期的に庭の手入れをしていたけれども、今年に入ってからは何もされていない。住んでいる人々はフレンドリーでよいが、庭の手入れに関して、注意するなり、業者の手配をするなり、何とかそちらから対応してほしい・・・というご依頼でした。

 

お隣の塀に木々の葉が散乱しているため、リビングから見えるせっかくのシービューが台無しになってしまったというのです。

 

もっともなご要望でしたので、至急現場に出向き、業者の手配をしました。今のテナントさんには、ある会社の社宅として使用いただいており、その方は日々の仕事で疲れ、庭の手入れどころではありませんでした。

 

[PR]6月24日(土)開催 無料セミナー

資産分散と償却メリットを狙った「ニュージーランド不動産」活用法

 

テナント側は、庭の手入れは家主の負担で、家主側は、テナントの負担で・・・と、それぞれの主張はありますが、ここは高級住宅街の一角です。通常は家主の責任のもと、芝刈りやガーデニング費用も含めた家賃を設定しており、家主は管理会社を通じて、手配をしてもらう流れになっています。

 

業者には依頼していたのですが、夏のオークランドは太陽が照り続け、芝生や木々がよく成長するのです。そしてサマーホリディになると、業者も平気で数週間~1カ月の休みを取ります。では、休みの間は誰かほかの人に作業を依頼してくれるのかというと、何もありません。平気で数週間もの間、サービスの提供が止まるのです。ちょうどそれに当たってしまったため、その数週間の間にお隣からクレームが出てしまったという悪例でした。

 

作業
左:作業後、右:作業前

 

作業
左:作業後、右:作業前

庭の「芝刈り」の代金はどの程度必要か?

芝刈りの代金ですが、約200㎡の広さの庭の場合、1回につき20~30NZドル(1500~2000円)、その倍のサイズになりますと、50~60NZドル(3750~5000円)かかります。これは隔週などの定期注文の場合の金額です。1回のみといった単独注文の場合は、広さあまり関係なく、狭い庭でも最低50NZドル(約3750円)はチャージされます。

 

そんな金額がかかるのであれば、自分でカットしようという住民も多いのですが、持っているのが手動の芝刈り機なのか、オイルで動く電機芝刈り機なのかで、カットする頻度も変わります。また、機械自体にある程度お金がかかりますので、メンテナンス代も入れると、それほど大きく節約できるものでもなさそうです。

 

ニュージーランド現地人の家族は、芝生があり、庭が広い家を好みますが、その一方でアジア人は、手入れができない人も多いため、庭は狭くても気になりません。仮にあったとしても、タイル張りにしたり、デッキを作って芝生の量を減らしたり、石を敷き詰めるなどして、可能な限り芝刈りを回避できる構造にして家を建てています。

 

[PR]6月24日(土)開催 無料セミナー

資産分散と償却メリットを狙った「ニュージーランド不動産」活用法

庭の有無、芝生の有無が客付けに及ぼす影響は?

家を購入するとき、建設するとき、賃すとき、借りるとき・・・室内のサイズや装飾も大切ですが、庭のサイズや敷地内のデザインも注意したうえで選択することをお薦めします。

 

家主の立場からすれば、「家賃には芝刈り代も含まれるし、どうせテナントの負担だから、いくらでもいい」と思うと思います。ですが、家賃が高騰するニュージーランド国内では、この芝刈り代の10ドル、20ドルの負担が、借り手がすぐ付くかどうかのきわどいところになることがあります。

 

そもそも庭が狭いとか、あるいは庭があっても芝生がないといった家の場合は、負担金が少なくてすむため、討論の余地はありません。しかしその一方で、芝生の部分が少ないために、借りてもらえないというケースもありますので、どの地域にご自身が家を投資するのかをよく考え、庭の広さや芝生の量にも注目して、家を選ぶといいでしょう。


    
エコな生活やオーガニック商品に注目しているこの国の人々は、家庭菜園も大好きです。木枠やレンガで囲いを作り、トマトやキュウリなどの野菜、ニンジンなどの根菜を植え、自給自足の生活を楽しみます。最近はいろいろなハーブ栽培も盛んで、朝からフレッシュジュースを摂って健康管理をするのも人気です。それゆえに、花を植えるだけではなく、こういった家庭菜園を添えることで注目され、家の早期販売、賃貸契約成立につながるのです。お客様が家のどこに注目するのか、非常に興味深く感じます。

 

が
手入れが行き届いた家庭菜園

Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表としても活躍中。

著者紹介

連載償却メリットでも注目!「ニュージーランド不動産」の最新事情

海外不動産セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

資産分散と償却メリットを狙った「ニュージーランド不動産」活用法

~現地専門家が伝えるNZ中古不動産市場の最新事情と日本人としての投資法

講師 伊藤哲次氏
日時 2017年06月24日(土)
内容

・ニュージーランド経済と投資環境の最新事情

・NZ中古不動産市場の現状と展望

・NZ不動産取引の仕組みと日本との違い

・購入までのスケジュール、諸費用等について

・築古、建物比率の高い案件を中心に物件情報も公開

会場 幻冬舎本社ビル内 セミナー会場

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧