サラリーマンが「スモールM&A」を活用して起業するメリット

前回は、いま「スモールM&A」が注目を集めている理由を解説しました。今回は、サラリーマンが「スモールM&A」を活用して起業するメリットについて見ていきます。

65歳までの継続雇用は今や「企業の義務」だが・・・

日本政策金融公庫の調査によると、起業家の平均年齢は42歳だと言われています。意外に遅いと感じるかもしれませんが、平均寿命からすると、まだ人生折り返し地点です。ベストセラー本『LIFE SHIFT』は、豊富な統計データで平均寿命100年時代の到来を予言し、特に日本における超長寿化社会の働き方に一石を投じています。長期的な視点で「個」としてビジネスを持つことが、今後ますます注目されるでしょう。

 

[PR] 本稿執筆者による無料セミナー 東京(幻冬舎)で開催!
新たな投資分野として注目集める「スモールM&A」の活用術


2013年より、企業は大小を問わず65歳までの継続雇用が義務付けられました。背景には国が支えきれなくなってきた社会保障制度があると思われます。東京都の調査では、継続雇用の契約は1年更新で、賃金は定年時の5割程度が多いようです。本制度の問題は、雇用する企業側から望んだ制度ではないということです。雇用される側が必要とされていないと感じた場合、精神的な喪失感が伴い、組織運営において負の効果が出る可能性があります。


とはいえ、安易に起業することはお勧めしません。まずは「経済的な安定」です。自己実現の前に、生存欲求が満たされなければ、いい仕事などできません。ゼロからイチをつくり、革新的なサービスを創る起業は格好がいいですが、そう簡単ではありません。短期間で成功した起業家の多くは、いい意味で自己中心的で、周りを強引に巻き込む能力に長けたマイノリティーの方々です。


企業内でそれなりの経験を積んだシニア層は、ビジネスマンとしての足腰が鍛えられています。新規事業を立ち上げた経験はなくとも、事業の欠点や課題をみつけ改善することに長けている方は多いはずです。その経験は、事業承継や再生の現場において大いに役立ちます。不動産分野で「中古・リフォーム・リノベーション市場」が急拡大したように、事業分野においても同様に拡大するでしょう。

誰でも「スモールM&A」で起業できる時代に

起業の成功確率は決して高くなく、国税庁のデータによれば5年後の「生存率」は1~2割と厳しいのが現実です。ただし、ある程度業歴のある「事業を買う」ことで、成功確率は格段に高まります。知見ある分野を選べば、さらに良いでしょう。例えば、大手システム会社の40代男性が、ストレッチジムの譲渡を受けて成功した事例があります。きっかけは、長年ユーザーとしての知見があったことです。独自の集客モデルと管理手法より売上を伸ばしています。M&Aで事業規模を拡大することを検討しています。


それでも不安な方々には、私からひとつ提案があります。会社を辞めてから気づくことですが、独立した方々に世間はそれほど優しくありません。私も起業時に、法人新規口座を一つ開設するのにも苦労した思い出があります。業歴がある会社には、有形無形の資産・信用力などがあります。どうせ辞める覚悟をしたのであれば、ダメもとで、在籍する会社の支援を得ながら、M&Aでの企業内独立はいかがでしょうか。

 

[PR] 幻冬舎アセットマネジメント(GAM)が最新のスモールM&Aの案件情報をお届け!
個人投資家・不動産投資家も必見! スモールM&A 売買・投資情報

 

前例がないと一蹴されるかもしれませんが、冷静に考えれば、企業が抱える雇用問題を解決し、社会全体にも好影響を与える可能性がある仕組みです。また、そのような柔軟な発想ができる会社は活力があるはずです。新規事業を立ち上げる社内ベンチャーよりは成功確率が高いはずです。そして、ヒト・モノ・カネ・情報・ブランド、何を活用させるかは、あなたの交渉次第です。

 

特殊な能力がなくてもスモールM&Aを使えば起業できる時代が到来しました。営業に自信がなければ、集客モデルがあり、顧客がいる事業を買えばいいのです。人それぞれ、得手不得手があります。身の丈に合った起業にスモールM&Aはきっと役に立つはずです。

「相続・事業承継」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

「M&A」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

連載新たな投資分野として注目集める「スモールM&A」の活用術

株式会社つながりバンク 代表取締役社長
株式会社つながりリンク 代表取締役 

オリックス株式会社1996年~2012年。16年在籍。 在職中に多くの新規Projectに参画し、東京都、銀行、カード会社などに出向。ベンチャー企業から上場企業まで投融資を実行。経営企画部時代(約8年在籍)に、出資先の株主間調整、合弁契約解消、事業撤退・売却、海外子会社統合、債権回収業務など前向きから後ろ向き案件の対応をこなす。2012年、株式会社つながりバンク設立。スモールM&A市場の普及・拡大をメイン事業とし現在に至る。自らも小規模の事業系投資を実践中。

著者紹介

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧