所得水準が高まり、車の所有率も上昇しているベトナムでは、郊外の住宅価格も上がっています。今回は、どんな居住用不動産が人気なのかを見ていきます。

着実に増加するベトナムの外車販売台数

ベトナム自動車工業会の発表によると2017年第一四半期の新車販売台数は、外資12社が前年比12%の増加になった反面、地場5社が1%減になったことを報じています。外資のトップはトヨタで、シェアは39.7%になります。以下、フォード20.2%、ホンダ8.8%と続き、以下の順位は、GM、三菱、メルセデスベンツ、ダンチョン(日産車)、いすゞ、スズキと続いています。一方、地場の自動車メーカーは、チュオンハイオートが87.8%と圧倒的なシェアを持っていますが、販売台数は減少し始めています。

 

トヨタの販売台数が、2017年1月~3月では約14,000台、チュオンハイオートが約24,000台と、まだ開きはあるのですが、着実に外資の販売が増加していることは間違いないようです。地場メーカーは、トラック、バスなど輸送業務用の車両の製造が多いので一概に比較はできないですが、自家用で利用する車両が増えてきたことが、外資の販売台数が増加している要因と考えられます。

 

 

ベトナムの経済成長とともに、富裕層の数だけでなく、中間層の水準も底上げされてきているため、外車の購入数が増えているのではないでしょうか? 現地でのベトナム不動産の売れ行きを考えると外車の購入数が増えるのもうなづけます。

高級エリアの不動産物件も異例の売れ行き

販売が開始となった野村不動産・大和ハウス・住友林業の3社が手掛けるミッドタウンプロジェクトの売れ行きが好調です。販売戸数約300戸に対して、申込件数は1500件以上で、倍率は5倍でした。この倍率はベトナムでも稀です。

 

驚くべきはその価格です。立地が高級住宅街という事もあり、2ベッド、89㎡以上の部屋のみの販売だったのですが、約2200万円~4000万円でした。

 

日系プロジェクトという点と富裕層が好むフーミンフンという高級エリアが、今回の人気を呼んだのではないかと思います。ベトナムの経済レベルを考えると、この金額はかなり高額ですが、売れてしまうところがベトナム不動産市場のおもしろいところです。

 

1ベッドであれば、1500万円程度で購入できるものがホーチミンには多々ありますが、将来値上がりした時にも今回の売れ行きを考えると、十分ベトナム人に売ることができるのではないでしょうか?

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