今回は、「RC建物」と「木造建物」等について、投資対象としてのメリット、デメリットを見ていきます。※本連載は、普通の会社員でありながら、不動産投資で大きな成功を収めている高岡政彦氏の著書『年収350万円からの大家さんライフ』(マイナビ出版)の中から一部を抜粋し、物件探しの方法から購入までの実務を紹介します。

強度が高く、客付け面での優位性が高いRCだが…

前回に引き続き、代表的な選択肢のメリット、デメリットを書きますので、投資対象を選択する際の参考にしていただければと思います。

 

<RC(コンクリート造)×木造>

 

RC:融資期間が長くとれる。

木造:RCに比べて融資期間が短い。

 

RC:強度が高いため、地震での倒壊などを心配する恐れが少なく、客付けにおいて若干の優位性がある。

木造:強度で劣るため、地震での倒壊を危惧する人は借りてくれない。

 

RC:利回りで劣る。

木造:利回りで勝る。

 

RC:ランニングコストで劣る。

木造:ランニングコストで勝る。

*RC物件は木造物件よりも1~2%程度利回りが低く売られています。また維持費も割高です。ただし、融資期間が木造より長いので、年間当たりの返済金の額が少なくなり、結果、年間のキャッシュフローは木造物件とあまり変わりません。

空室リスクが少ない「都会」、物件の利回りが高い「地方」

<都会×地方>

 

都会:資産価値下落リスクが少ない。

地方:資産価値下落リスクが高い。

 

都会:空室リスクが少ない。

地方:空室リスクが高い。

 

都会:物件の利回りは低い。

地方:物件の利回りは高い。

 

都会:物件価格が高いので手を出しにくい。

地方:物件価格が安いので手を出しやすい。

*敷金、礼金などは地域によって慣習が違うので注意。

 

これらの対比表からも分かるように、それぞれに一長一短です。私の物件はすべて、「一棟」「中古」「木造」「都会」という選択になりましたが、必ずしも最初から決めていたわけではありません。

 

「一棟」と「木造」ということだけはある程度まで決めていましたが、「新築」でも「地方」でも気にはしていませんでした。買わなかったというよりは「買えなかった」というべきでしょうか。

 

いい新築物件に出会わなかったし、土地勘のある地方といえば、実家のある松山市と、以前住んでいた広島市しかなく、どちらにもいい物件がなかった、だから買わなかった、というだけです。

 

皆様も無理して条件を決めることなく、ある程度は柔軟な姿勢でいた方がいいかもしれません。

年収350万円からの 大家さんライフ

年収350万円からの 大家さんライフ

高岡 政彦

株式会社マイナビ出版

「不動産投資」と聞くと、収入に余裕がある富裕層向けのもの…という先入観をお持ちの人も多いでしょう。でも、実は年収350万円あれば不動産投資はできるのです。しかも、不動産という投資対象は株やFXなどと比べてもっともロ…

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