ニュージーランド不動産における「備え付け家具」の重要性

ニュージーランド中古物件市場では、物件に家具が備え付けてあるか否かで、売却価格に大きな差が出ます。今回は、ニュージーランド物件売却における「家具の有無」の重要性について見ていきましょう。

物件売却時に邪魔になりがちな「家具」だが・・・

無事マイホームを購入できた人の、次の仕事は何でしょうか? それは、家具をそろえること。加えて、窓のカーテンやブラインドの設置することです。

 

こちらは、中古物件であればカーテンは付いてくることが多いですが、新築だと付いていない事が多いので、自分で設置をしなければなりません。面倒に感じるかもしれませんが、それも楽しいマイホーム作りのひと時となるのです。

 

 

先日、オークションで無事売買成立したケースを例にとってご紹介しましょう。

 

 

家主は、約10年物件を自宅として所有していましたが、急遽自国へ帰国することになり、家の売却を決意されました。そこで悩んだのが、大物家具をどのように整理すればよいのかです。

 

フリーマーケットに参加したり、ウェブ広告で売却するなどの方法がありますが、時間のない人には厳しいですし、手間もかかります。

 

「家具付で売れればベストだ」という希望があったので、営業の際に「家具も別途販売しますよ」と話をすると、幾人かが興味を示してくれました。家具一式含まれるのであれば便利だね、という方もいました。

 

私達セールスコンサルタントとしても、家具を引き取ってくれなければ整理する時間を有します。誰かにあげて処分するのであれば簡単なのですが、家の売却価格と共に、この家具の販売も力の入る作業です。

 

さて、オークションが開始され、2名で競い合った結果、無事売買が成立しました。期待していた金額より6万NZドルも高い値段で売ることができました。

 

その喜びもつかの間、私が発した言葉は「家具は要りませんか?」との問いかけに。新オーナーになる方は、「要りません。一式もっているし、第一自分の好みではないです」と、するどい切り返し。

 

「家具もついていれば丁度いいわ」とコメントする方もいれば、必要なしと見向きもしない方もいます。

 

そこで私達が取った行動は、中古家具を扱う業者に電話を入れ、査定をしてもらうことでした。オークランドには、まだまだ中古家具を取り扱う店が沢山あるのです。

 

椅子一脚10NZドル、ベットも一つ100NZドル~50NZドルと、購入時は1500NZドルもしたベットが、10分の1から30分の1にまで安くなってしまいます。しかし、ゴミとして廃棄するにも費用がかかりますし、まだまだ使える品ですので捨てるには勿体ないのです。

 

3LDKの一軒屋に入る、家具一式の買取価格・・・さて皆様、いくらと思われますか?

 

答えは、450NZドル〜600NZドルです。移動代に80NZドルかかる店もあれば、無料のところもあり、条件に差が出ます。これは、写真を送ったうえでの見積価格です。

 

実際に家に来て、実物を見てから更に値切られることもありますが、それはこちらの腕のみせどころ。古いからと低く設定される品を、5NZドルでも上げてもらうよう依頼する手もあるのですが、なるべく家具の中で一押し商品を高値で買ってもらえるよう、椅子や10NZドル相当のものは、無料でいいわ・・・と駆け引きをしていきます。

 

結果的には、得する価格帯まで交渉することがおもしろい、という人間心理を利用した価格交渉です。

 

 

そんな低い価格でしか売れないのであれば、誰かにあげたり、寄付をするという方法もあります。500NZドル、600NZドルの価値しかないのであれば、喜んで寄付をしましょうという家主も多いです。

 

 

赤十字社や、サーベーションアーミーという元兵隊達が参加しているグループがあり、中古品を売却することで、運営に貢献している組織も幾つかあります。そこへ電話をすると、あっという間に全て持っていってくれるのです。そういう点では、社会貢献ができて、時間短縮で整理もできて、助かる話ではあります。

 

物を大事にする国、ニュージーランド。不動産投資で家を買い、市内のアパートメントやタウンハウスを賃貸投資として購入した場合、新品の家具を買わずに、こういった中古家具をうまく活用して投資額を節約し、賃貸運営をしていくという便利な仕組みがあります。

 

家も中古ならば、家具も中古品でそろえた方が、落ち着いて住める環境作りができるかもしれませんね。

家具を綺麗にディスプレイすることで、高値売却も可能

家を売却する際も、家具が設置がしてある物件と、家具なし物件では、やはり家具ありのほうがスムーズに売却できます。家具があることで、家が素敵に見え、さらには広くも感じるのです。

 

ニュージーランドでは、家を販売する際に、レンタル家具のサービスを提供している会社が複数あります。レンタルするだけではなく、家を素敵に見えるように、カラーコーディネートから、モダン、クラシックと家のタイプに合わせて設置してくれるのです。

 

1ヶ月のレンタル代は、3LDKで約3000NZドル。家主として、先行投資をする際にこの出費はきついですが、3000NZドルかけて家具をディスプレイして売ることで、売却価格にも影響してきます。

 

一方、中古物件の家がレンタル家具で設定されたら、とても素敵に見え、購入希望者が殺到します。いざ売却が成立し、家具が全てなくなってから家にいくと、「え? こんな家だった?」と思うこともよくあります。

 

このように家具は魔物でもあるのですが、基本的に、部屋のサイズ、今自分が持っている家具が入るかどうかの目安にもなり、マイホーム購入に大きく貢献しているのです。

 

下記の写真を見比べてみてください。異なる家ではありますが、家具ありと家具なしでは、部屋の広さの感覚が大きく違うと思います。家具なしでは、家の広さがわかりにくいし、色もないので平坦な家になってしまい、購買威力が湧いてこないことも多々あります。

 

[写真1]家具ありの状態

 

 

[写真2]家具なしの状態

 

 

 

豪華な家具で家の雰囲気作りをし、誰の目にも印象よく与えるディスプレイも、売却の際には、重要なポイントとなります。

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Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表としても活躍中。

著者紹介

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