欧州系ファンドハウスの日本株専門家が注目するセクターとは?

スイス発祥で、アクティブ運用戦略を得意とするファンドハウス「GAM」。同社の2つのファンドにおいて日本株のポートフォリオマネージャーを務める三戸玲子氏へのインタビュー。第3回目のテーマは「注目するセクターとは?」。聞き手は、香港の新しい金融機関であるニッポン・ウェルス・リミテッド(NWB/日本ウェルス銀行)の幾田朋彦氏である。

日本企業の会計不祥事を海外投資家はどう見ている?

幾田 マクロ経済から話題を移しましょう。最近の日本はコーポレートガバナンスの強化に動き出しています。その一方で、オリンパスに続き、日本を代表する企業であるはずの東芝までが不正会計に手を染めていることがわかりました。海外投資家の目にはこのような事件はどう映っているのかが気になるところです。

 

三戸 海外の投資家から見ると、オリンパスのケースはまだ4年前と記憶に新しいので、東芝の件について、また日本の企業かとは言われました。ただ、これは飽くまで一企業の問題だと個人的には思っています。どこの国でもズルをしようとする会社というのは必ずあるので、それをもって日本のコーポレートガバナンスが効かないというのはちょっと一般化しすぎだと思います。それを踏まえた上で、6月にはコーポレートガバナンス・コードという指針が施行されましたが、これは即効性があると考えています。日本の企業は当局から言われたことは非常に素早く実行に移す傾向がありますので。

 

[PR]話題の無料セミナー 東京/名古屋/福岡/神戸で開催!

香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望/他

 

幾田 実際にもう数字で表れているのでしょうか?

 

三戸 そうですね。例えば、「外部取締役を2人採用しなければいけない」といった指針については、2人という風に具体的に書かれているので、実際に取り入れ始めています。私たちの投資先も、ずっと外部取締役ゼロだったところが今回初めて採用しているケースがありますし、コーポレートガバナンス・コードが施行されたことは決して小さな変化ではないと思います。

注目セクターはファクトリーオートメーション関連分野

幾田 コーポレートガバナンスに関してはよくわかりました。続いて、現在注目しているセクター、あるいは逆に、敬遠しているセクターはありますか?

 

三戸 注目しているのはファクトリーオートメーション(FA)に関わるような分野です。今までは、どちらかというと先進国で効率を上げる目的でFAが導入されることが多かったと思いますが、新興国の人件費は過去何年もの間に年間15~20%近い上昇を経て、もはやローコストの生産地ではなくなってきているところが出てきました。先進国でも新興国でも人を入れ替えて機械化する需要が増えているため、生産性向上を促すFAは成長性が高い分野だと考えております。

 

幾田 逆にアンダーウェイトしているセクターはありますか?

 

三戸 私たちは資産が軽い、アセットライトなセクターを好んでいまして、不動産には投資をしておりません。不動産業は景気が良いときは好業績であることが多いのですが、一旦経済成長が鈍化してくると、抱えている資産が評価損の対象になり、思ったようにキャッシュフローを生まないというような状況に陥りやすいからです。それと、コモディティ関連の業種は避けています。商品市況に業績が左右される会社が多く、私たちのリサーチ能力ではリスク管理が難しいというのがその理由です。

 

[PR]話題の無料セミナー 東京/名古屋/福岡/神戸で開催!

香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望/他

 

幾田 金融も避けていらっしゃるのですか?

 

三戸 金融は特に避けているということはないのですが、抱える資産が大きいということでは同じですので、銘柄選択には気を遣っています。

本稿は、情報提供を目的として、インタビュー時点での経済データ等をもとに個人的な見解を述べたので、GAMおよびNWBとしての公式見解ではありません。また、特定の金融商品への投資の勧誘を目的とするものではありません。

「香港」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

「株式投資」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

連載欧州系有名ファンドハウスの現役ポートフォリオマネージャーが語る「日本株の現在と将来」

GAM ポートフォリオマネージャー

Julius Baer Japan Stock Fund 、the GAM Star Japan Equity fundのポートフォリオマネージャー。
2011年11月のGAM入社以前は5年間東京のAtlantic Investment Management でシニア・エクイティーアナリストを務めた。それ以前は、6年間東京においてゴールドマンサックスアセットマネジメントのアナリスト、ポートフォリオマネージャーとして勤務。
1996年、日本銀行においてキャリアをスタートした。
国際基督教大学にて経営学士を取得。CFA保有。現在の拠点はチューリッヒ。

著者紹介

Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank(NWB/日本ウェルス) シニア・マネージャー

2006年より三菱UFJモルガン・スタンレー証券(入社当時は三菱UFJ証券)にてリテール営業、株式、仕組債、商品戦略等の幅広い業務に従事。2011年から2012年にはニューヨークのモルガン・スタンレー・ウェルスマネジメント(当時はモルガン・スタンレー・スミス・バーニー)でマネージド・アカウントをはじめとする米国の富裕層ビジネスの現場で経験を積む。2014年、現職であるNippon Wealth Limitedの商品およびビジネスデベロップメントの責任者として就任。国際基督教大学卒。
WEBサイト https://jp.www.nipponwealth.com/

著者紹介

海外活用セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年8月版)

~香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年8月版)

講師 長谷川建一氏
日時 2017年08月26日(土)
内容

・米国経済の実体と金融政策の動向は?

・トランプ政権は政策発動に行き着くのか?そしてマーケットへの影響は?

・英国のEU離脱交渉、マクロン大統領誕生でEU経済は?

・アジアシフトは続くか?中国・インド経済の現状は?

・為替、株式、債券マーケットの具体的な展望とは?

※一部、予定項目を変更いたしました(2017/8/2)。

会場 幻冬舎本社ビル内 セミナー会場
海外活用セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

国際金融都市「香港」で始めるグローバル資産防衛

~本格的な海外投資環境を整えるメリットと現地の最新金融事情

講師 長谷川建一氏
日時 2017年08月26日(土)
内容

・高手数料&規制強化でコスト効率が極めて悪い日本国内で行う国際分散投資

・運用資産は200兆円超。世界中の投資家が集まる香港金融界の最新事情

・世界トップ級の金融プロフェッショナルが香港で運用成績を競い合う理由とは?

・グローバル投資のゲートウエイとしてなぜ「香港が最適」なのか?

会場 幻冬舎本社ビル内 セミナー会場
海外活用セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年9月版)

~香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年9月版)

講師 長谷川建一氏
日時 2017年09月21日(木)
内容

・米国経済の実体と金融政策の動向は?

・トランプ政権は政策発動に行き着くのか?そしてマーケットへの影響は?

・英国のEU離脱交渉、マクロン大統領誕生でEU経済は?

・アジアシフトは続くか?中国・インド経済の現状は?

・為替、株式、債券マーケットの具体的な展望とは?

※一部、予定項目を変更いたしました(2017/8/2)。

会場 幻冬舎本社ビル内 セミナー会場
海外活用セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

国際金融都市「香港」で始めるグローバル資産防衛

~本格的な海外投資環境を整えるメリットと現地の最新金融事情

講師 長谷川建一氏
日時 2017年09月21日(木)
内容

・高手数料&規制強化でコスト効率が極めて悪い日本国内で行う国際分散投資

・運用資産は200兆円超。世界中の投資家が集まる香港金融界の最新事情

・世界トップ級の金融プロフェッショナルが香港で運用成績を競い合う理由とは?

・グローバル投資のゲートウエイとしてなぜ「香港が最適」なのか?

会場 幻冬舎本社ビル内 セミナー会場
出張セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

【名古屋会場】香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年10月版)

~【名古屋会場】香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年10月版)

講師 長谷川建一氏
日時 2017年10月15日(日)
内容

・米国経済の実体と金融政策の動向は?

・トランプ政権は政策発動に行き着くのか?そしてマーケットへの影響は?

・英国のEU離脱交渉、マクロン大統領誕生でEU経済は?

・アジアシフトは続くか?中国・インド経済の現状は?

・為替、株式、債券マーケットの具体的な展望とは?

※一部、予定項目を変更いたしました(2017/8/2)。

会場 イオンコンパス 名古屋駅前会議室 Room A
出張セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

【名古屋会場】国際金融都市「香港」で始めるグローバル資産防衛

~本格的な海外投資環境を整えるメリットと現地の最新金融事情

講師 長谷川建一氏
日時 2017年10月15日(日)
内容

・高手数料&規制強化でコスト効率が極めて悪い日本国内で行う国際分散投資

・運用資産は200兆円超。世界中の投資家が集まる香港金融界の最新事情

・世界トップ級の金融プロフェッショナルが香港で運用成績を競い合う理由とは?

・グローバル投資のゲートウエイとしてなぜ「香港が最適」なのか?

会場 イオンコンパス 名古屋駅前会議室 Room A
出張セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

【福岡会場】香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年11月版)

~【福岡会場】香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年11月版)

講師 長谷川建一氏
日時 2017年11月12日(日)
内容

・米国経済の実体と金融政策の動向は?

・トランプ政権は政策発動に行き着くのか?そしてマーケットへの影響は?

・英国のEU離脱交渉、マクロン大統領誕生でEU経済は?

・アジアシフトは続くか?中国・インド経済の現状は?

・為替、株式、債券マーケットの具体的な展望とは?

※一部、予定項目を変更いたしました(2017/8/2)。

会場 アクロス福岡 6F 606会議室
出張セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

【福岡会場】国際金融都市「香港」で始めるグローバル資産防衛

~本格的な海外投資環境を整えるメリットと現地の最新金融事情

講師 長谷川建一氏
日時 2017年11月12日(日)
内容

・高手数料&規制強化でコスト効率が極めて悪い日本国内で行う国際分散投資

・運用資産は200兆円超。世界中の投資家が集まる香港金融界の最新事情

・世界トップ級の金融プロフェッショナルが香港で運用成績を競い合う理由とは?

・グローバル投資のゲートウエイとしてなぜ「香港が最適」なのか?

会場 アクロス福岡 6F 606会議室
出張セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

【神戸会場】香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年11月版)

~【神戸会場】香港の銀行幹部による国際投資マーケットの最新展望(2017年11月版)

講師 長谷川建一氏
日時 2017年11月26日(日)
内容

・米国経済の実体と金融政策の動向は?

・トランプ政権は政策発動に行き着くのか?そしてマーケットへの影響は?

・英国のEU離脱交渉、マクロン大統領誕生でEU経済は?

・アジアシフトは続くか?中国・インド経済の現状は?

・為替、株式、債券マーケットの具体的な展望とは?

※一部、予定項目を変更いたしました(2017/8/2)。

会場 三宮コンベンションセンター Room504
出張セミナーのご案内 参加無料 主催:カメハメハ倶楽部

【神戸会場】国際金融都市「香港」で始めるグローバル資産防衛

~本格的な海外投資環境を整えるメリットと現地の最新金融事情

講師 長谷川建一氏
日時 2017年11月26日(日)
内容

・高手数料&規制強化でコスト効率が極めて悪い日本国内で行う国際分散投資

・運用資産は200兆円超。世界中の投資家が集まる香港金融界の最新事情

・世界トップ級の金融プロフェッショナルが香港で運用成績を競い合う理由とは?

・グローバル投資のゲートウエイとしてなぜ「香港が最適」なのか?

会場 三宮コンベンションセンター Room504

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧