事業用現金の動きを管理する「現金出納帳」の記入例

前回は、会計ソフトの活用自体が「目的化」することの危険性を解説しました。今回は、事業用現金の動きを管理する「現金出納帳」の記入例について見ていきます。

現金出納帳でお金の流れを「見える化」する

プライベートな財布と事業用の財布を分けることは重要です。しかし、ただ二者の区別をしただけで、漫然とお金を使っていては、気づいたら2つの財布両方ともカラッポということにもなりかねません。

 

どのようにお金が入ってきて、自分が何にいくら使っているのか。お金の流れを〝見える化〟するために、つけていただきたい帳簿の一つが「現金出納帳」です。これは、家庭でいえば家計簿のようなもの。預金口座を通じて入ってくる売上や支出以外の、〝事業用財布〟からの現金の動き(入金、支払い)を記入する、いわゆる小口現金の管理を行うものです。

帳簿上で経費や売上を分類する「勘定科目」

まずは、記入例をご覧ください。

 

[図表1]現金出納帳の記入例

 

いくつか見覚えのない専門用語があると思いますので、解説していきましょう。

 

まず、「勘定科目(科目)」とは、帳簿上で経費や売上を分類する項目のことです。「何に」使ったのかをクリアにするためには、家計簿で食費や光熱費などと支出の分類をするように、事業の経費も「消耗品費」「旅費交通費」「減価償却費」「仕入」のように用途を区別し、記入する必要があります。

 

先に挙げたような一般的に使われる勘定科目のほか、自分の業務に合った勘定科目を決め、それに基づいて記帳すればOKです。

 

[図表2] 個人事業主・フリーランスが使う勘定項目の例

本連載は、2017年2月24日刊行の書籍『どんどん貯まる個人事業主のカンタンお金管理』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。その後の法律、税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

関東信越税理士会行田支部 税理士

1999年税理士資格取得。税理士事務所に所属しながら顧客を増やすことを考えていたものの独立を決意し、櫻井税理士事務所を開設。2017年4月より、埼玉県羽生市に「ふたば税理士法人」を設立し、代表社員として税務・会計はもとより、独立開業支援から相続・贈与、事業承継まで、個人事業主の経営を全面的に支える。
2007年11月より関東信越税理士会埼玉県支部連合会が開設した会員相談室の相談員として県内の税理士及び税理士事務所の職員からの相談業務を行っている。
関東信越税理士会行田支部所属、日本税法学会会員、租税訴訟学会会員、日本ファイナンシャルプランナーズ協会会員。

著者紹介

連載手書きで簡単にできる個人事業主のための「出納帳」作成術

どんどん貯まる個人事業主のカンタンお金管理

どんどん貯まる個人事業主のカンタンお金管理

櫻井 成行

幻冬舎メディアコンサルティング

個人事業主にとって、日々のお金の管理や確定申告は、頭を悩ませることのひとつです。忙しい仕事の合間を縫って、毎年〆切ギリギリに何とか税理士に資料を提出する、という人も少なくないでしょう。数字や計算が苦手な人は特に…

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