前回は、親の意識によって変わってくる、子どもの可能性について解説しました。今回は、「考える楽しさ」を子供に気づかせる方法をお伝えします。

「考えさせる」ためには、何をすればよいのか?

「子どもたちに差はない」

 

これが私の信念です。確かに天才はいます。けれども、そんな人はおそらく全人類の1%未満でしょう。残りの99%に差はないのだから、要は頭を使う訓練をするかどうかにかかっているのです。頭を使えるようになるまでに必要な時間は、当然個人差があります。けれども、仮に時間がかかったとしても、訓練を続けていれば、必ずどんな子どもでも頭が柔らかくなり、しっかりと使えるようになります。

 

その時大切なのは、親が意識を変えることです。頭を使うとは、どういうことなのか。考えるためには、何をすればよいのか。計算ドリルを繰り返すことでも、反射的に解ける練習問題を機械的にこなすことでもありません。そんなことにどれだけ時間をかけても、頭を使う訓練にはなりません。

疑問を抱いた瞬間が、「考える」ための最高のチャンス

そうではなく、簡単には解けない問題を与えて、考え続けさせることです。もし、まだ子どもが幼いのなら今が絶好のチャンスです。いろいろなものごとを捉えて「これは、どうなっているの?」「なぜ、こんなふうになるの?」と問い続けてあげてください。

 

子どもが何かに疑問をいだいた時こそ、考えるための最高のチャンスです。子どもの疑問を受け止めて、「なぜだと思う?」とか「どうなっているんだろうね?」と、考えを深めるように導いてあげてください。そうすれば、子どもは考えることの楽しさに目覚めるようになります。大切なのは決して、答えを教えてあげないことです。

 

教わるのはあくまでも受け身の行為です。これに対して、考えることは自発的な活動です。硬い体を柔らかくするために背中から力任せに押してあげても、それは逆効果でしかありません。たとえ少ししか曲がらなくとも、毎日きちんと自分で体を曲げる努力を続ければ、その結果として体が柔らかくなる。考えることも、これとまったく同じです。いくら教えてあげても、教わっている限りは、頭は動かないのです。このことをぜひ、肝に銘じて子どもに接してあげてください。

東大・京大に合格する 子どもの育て方

東大・京大に合格する 子どもの育て方

江藤 宏

幻冬舎メディアコンサルティング

「うちの子は勉強しているのに成績が上がらない」、「あの子は勉強しているように見えないのにいつも成績がいい」と感じたことはありませんか? 実はわかりやすい授業ほど、子どもの可能性を奪っているとしたら──。 40年に…

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