前回は、低金利時代に銀行へお金を預けるメリット・デメリットについて検証しました。今回、起業・副業をする際に強力な味方となる「信用金庫」のメリットについて見ていきます。

信用金庫の運営目的は、地域社会の発展への寄付

お金を賢く運用するために、起業や副業を検討される方も多いはずです。そのような方に事前に知っておいてほしいのが、銀行の選び方です。ここでは、「銀行」にまつわる、意外と知られていない事柄についてお話ししておきましょう。

 

いわゆる「銀行」(都市銀行、地方銀行、インターネット専業銀行など)と、「信用金庫」は大きく異なることをご存じでしょうか。

 

将来起業をしたり、副業用の口座を新設する場合には、ぜひあなたの地元の信用金庫を頼ることをお勧めします。

 

そもそも信用金庫とは「地域で集めた資金を地域の中小企業と個人に還元することにより、地域社会の発展に寄与する」という目的のもとに運営されています。適用される法律は「信用金庫=信用金庫法、銀行=銀行法」です。法人の分類は「信用金庫=非営利法人、銀行=営利法人」です。

 

営業地域については、「信用金庫=限定されている、銀行=特に営業地域の定めはなし」と定められています。

「営業地域内」に住んでいないと融資を受けられない

大きな違いは融資についてです。融資を受けようとした場合、信用金庫は以下のいずれかの条件に当てはまらない場合、融資を受けることができません。

 

●営業地域内に住んでいる

●営業地域内に勤めている

 

これは、私がアパートを購入しようとしたときに、信用金庫で融資を受けようとしたら、アパートが建っている場所でないと融資が受けられなかったという経験からも実感しています。

 

逆に言えば、営業地域内に住んでいたり勤めていたりする場合は、優遇される可能性も大きいのです。今後独立を考えているなら、ぜひ地元の信用金庫での口座開設をお勧めします。彼らは地域密着で、特に起業したばかりの小さい会社には、メガバンクなどと違って優しいです(メガバンクでは結構嫌な思いを起業時にしました)。

 

ただし、信用金庫で融資などを受けた場合、メガバンクや地銀より金利が高いのはデメリットかもしれません。メリットとデメリットを天秤にかけて、賢く信用金庫、銀行を選択してください。

 

<ポイント>

地元の信用金庫とのお付き合いも、視野に入れておく

本連載は、2017年1月10日刊行の書籍『お金にモテる独身女子50のルール』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

お金にモテる独身女子50のルール

お金にモテる独身女子50のルール

和田 勉

幻冬舎メディアコンサルティング

女性の社会進出が進む中、経済的に自立した生活を送りたいと願う女性が増えています。しかし、出産や子育てを伴う女性は昇給の機会も限られており、休職と復帰、離職と再就職を繰り返す女性も多く、思うように収入を増やせない…

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