なぜ株式投資の実戦までに「6か月の準備期間」が必要なのか?

本連載は、株式アナリストとして知られる秋津学氏の著書、『勝率9割5分を目指す 株価チャート黄金練習帳』(毎日新聞出版)の中から一部を抜粋し、株式投資で勝つためのチャート分析のポイントを具体的にご紹介します。

まずは、売買の「自己ルール」を確立する

株式投資に負けないためには、トレーダーは少なくとも以下の8つの心構えを持つことが求められます。

 

●心構え① 学習研究しトレードに関する自己ルールを確立せよ 

まず売買の自己ルールを確立するために、実戦開始まで6か月ほどの「わかば期間」をおいてしっかり勉強をしましょう。準備期間は絶対に必要です。

 

●心構え② 綿密な計画を立て、損切り設定をせよ 

失敗はつきもの、しかし、失敗後はすぐ、間違えた原因を考え、解答をみつけることが大事です。おそらく原因は、間違えた位置でエントリーした自分自身のうかつさ、無計画に近い状態で、なんとなく売買してしまった怠慢さ、などでしょう。自分自身を守ることは資金を守ることですから、自分を守るルールを作らねばなりません。そして自分が確立した損切りルールと値段を守ることで、資金と利益を守りましょう。常に損失と損失の可能性を考えてみるべきです。

 

●心構え③ 相場に必要なのは、行動力と忍耐力だ 

明確な売買ポイントがわかっても、すぐにそのチャンスが来るはずもなく、「チャンスを待つ忍耐力」が必要です。そして、いざチャンスが来たら、怖気づかず、売買をする勇気を持って、決行する必要があります。なぜなら相場への恐怖、結果への懸念が常に、せっかくのチャンスを台無しにするからです。

 

●心構え④ 期待感も恐怖感もいだくな 

期待は破滅に導く「地獄への近道」。相場を研究、トレンドを確定、事実を客観的に観察、資金配分、そしてポジションをつくるべきです。一方トレーダーへの恐怖についても自覚すべきです。恐怖もまた損失の大きな原因。恐怖は、狼狽するトレーダーに、やってはならない、大底で売ったり、天井で買わせたりします。こういう醜態を見せないのが、しっかりと事実をつかむ姿勢。真実をつかめば、恐怖におののかず、おのずと適切な行動をとることができ、再び利益を上げることができます。もしトレンドがわからなくなれば、相場を離れるべきです。

慢心を生まないよう、失敗の理由を分析・振り返る

●心構え⑤ 勝って兜の緒を締めよ 

順調に利益を重ねていくと、自信過剰から慢心が生まれます。損をしたときの反省を忘れ、時々の売買失敗の理由に関心を示さなくなります。自分の失敗の責任を回避し、快調に儲けた時期には厳しく自分のルールをみていたことをすっかり忘れてしまい、やがて没落への道を歩み出すのです。

 

●心構え⑥ 各種チャートを常に眺めよ 

チャート読みの基本は、「株価の動きのパターン解読」にありますから、毎日多数のチャートをじっくり見ていると、株価の動きのパターンが必ずわかってきます。過去のパターンは、現在のチャートに再現します。銘柄の中に、毎年同じ波動を作り、循環しているものが多いことがわかれば、その特徴的な動きをつかめば、儲けやすくなります。

 

●心構え⑦ 情報過多になって過剰売買を繰り返すな 

わずかな利益を狙って、情報過多な雑誌情報を漁っても、そうした一貫性のない情報の海に溺れ、翻弄され、結局損失をこうむることになります。頻繁な売買は、「それだけ心変わりをしている」状況だと映ります。頻繁な売買は手数料がかさむばかりでなく、失敗率が高くなります。頻繁に決断する慌しさではうまくいくはずがありません。

 

●心構え⑧ 資金配分を考えよ 

資金は命。この配分は厳密にしなければなりません。売買に用いる総資金を10等分して、1回の売買の損失リミットを限定すべきです。仮に200万円の総資金なら、20万円を損失リミットに置きます。さらに、売買に用いる資金の投入の際には、一定の額での投入を続け、いくらポジション・メーキングに自信があっても、過剰な投入は避けるべきです。 将来に続く長い投資生活では、的確な決断と実行を繰り返しますから、総資金が一定の率で膨らんでいくことが望ましいでしょう。

 

<POINT>

投資を成功させるためには、学習によりしっかり自己ルールを確立させ、それから実戦をスタートするべきである。

株式アナリスト 

アットホームで実践的な株チャート研究会「積乱雲」や「秋津学の株e学習」塾を主宰し、幾多の黒帯投資家を輩出してきた株投資ナビゲーター。海外のカリスマ・トレーダーについて造詣が深い投資ジャーナリストでもある。
著書に、株練習帳ブームを起こした「株価チャート練習帳」を始め、鋭い筆鋒で「会社四季報」を批判した「裏読み『会社四季報』」(角川oneテーマ21)や「勝率9割を目指す 株価チャート練習帳」「『雲と線』私だけの株・FX 教科書」(共に毎日新聞社)などがある。
またKindle 電子書籍には「『株スイング』錬金術」「『株デイトレ』錬金術」「もうだまされない! 株式相場のダマシを簡単に見抜く法」「『移動平均線』満足度99%の株売買術」「最強の株ワザ25」「大きく稼ぐトレーダーは『ブレーク法』を使う」「大きく稼ぐトレーダーは『ロスカット』が上手」など多数。英国大学元客員フェロー(Ph.D.)。

著者WEBサイト:https://akitsumanabu.wordpress.com/

著者紹介

連載株価チャートの「勝ちパターン」を捉える基本原則8ヶ条

勝率9割5分を目指す 株価チャート黄金練習帳

勝率9割5分を目指す 株価チャート黄金練習帳

秋津 学

毎日新聞出版

株価チャートによる儲け原理は、株をできるだけ安値で買って、高値で売る、ということに尽きます。そのために、チャートが示唆する売買シグナルや株情報、市場の地合い、企業業績などで判断します。そして、配当やファイナンス…

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