前回は、保有マンションのエレベーター故障によるトラブル事例を取り上げました。今回は、業務用エアコン故障の対応事例を見ていきます。

テナントには修繕の間、ヒーターの手配を提案

中古物件で起こる、様々な設備トラブルを紹介する。

 

業務用エアコン故障

1、2階に店舗が入っており、物件取得後、3年目ぐらいで不調の連絡が入った。まずは取り付いているエアコンのアフターサービス部門に修理を依頼した。修理に来てくれて、修理をしたと言って帰っていったが、結局直し切ることができなかった。

 

交換する必要が出てきたが、

★室外機の場所が、3F入居者のベランダに設置されている⇒3F入居者との時間調整が必要

★業務用の価格が高過ぎる⇒相見積もりで複数業者の見積もりが欲しい

 

などの問題が出てきて、2~3か月の時間を費やした。冬の寒い時期だったので、大至急直すべきところ、時間がかかりそうだったので、テナントには次のような交渉をした。

 

「前述の二つの事情のため、修繕には時間がかかりそうだから、個別に大至急ヒーターを手配しますので、時間をもらえませんか」と。

「できるだけ早く対応しよう」とする気持ちが大切

業務用エアコンは、相見積もりで数十万円の差が出てくるので、その間1~2万円のヒーターでテナントの不満を解消できるならば、それで時間をつなごうと考えた。

 

しかし、その時のテナントの回答は、「実は既にヒーターを準備している。気持ちは有り難く受け取りましたので、できるだけ早く直してくださいね」と。

 

そんな風にして入居者に対しては、「できるだけ早く対応しようとしている」という気持ちと「不満が爆発する前の代替案」を準備しておくと、比較的友好な関係を築きながら、コストも安価に抑えられる。

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溝口 晴康

幻冬舎メディアコンサルティング

いまや大ブームとなった不動産投資。しかし初心者であれば、どんな物件を買うべきか、資金をどのように調達するのか、購入後はなにをすればよいのかなど、わからないことだらけ。しかし著者は、そこで、自ら不動産投資にチャレ…

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