悩ましい「志望校選び」・・・適切な進路の決め方とは?

前回は、やる気のない子どもに「学ぶよろこび」を教える方法を説明しました。今回は、「志望校」の選び方について見ていきます。

校風等を無視して、学力面だけで進路を選択すると…

受験生になると志望校選びも、悩ましいものです。

 

気をつけたいのは、有名校だから、より偏差値が上だから、という理由だけで進学先を選んでしまうケースです。私のところにも高校を中退して相談に来る親子がたくさんいますが、入ってから校風が合わないとか、周囲の友達に馴染めないという理由で、学校に通えなくなる子は珍しくありません。

 

必死に受験勉強をして有名な中高一貫校に入ったところまではよかったけれど、周囲があまりにも優秀な人ばかりで、そこで徐々に自信を失ってしまい、不登校になる例も多いのです。大学の場合だってそうです。

 

受験生時代は合格という目標があったから頑張れたけれど、入学してからは何をしていいかわからなくなり、だんだん大学から足が遠のいて中途退学・・・という学生が非常に増えているといいます。

 

中学や高校の3年間なり、大学4年間なりという時間をその学校で過ごすのは、子ども本人です。本人が学力面だけでなく、人間として成長できそうだと思えるような進路を、親子でよく考えて選ぶことが大切でしょう。

力が余っている子にはワンランク上の学校を勧める手も

一方、ある程度力があるにもかかわらず、まだ本気を出していないなというタイプの子ならば、現在の実力よりもワンランク上の学校を目標に据え、頑張らせるのもいいと思います。人間はラクなほうに流れるものです。ろくに勉強もせずに「入れる学校でいいや」と考えてしまうと、そこから勉強を頑張ろうという気にはならないものです。

 

少し背伸びをして上位の学校を目指して努力することで、学力がつくという側面もありますから、そこは親が「こういう学校を目指してみたら」と提案するのも一案です。

 

親から話すと子どもが受け入れそうにないというときは、周囲の大人に助言してもらう手もあります。子どもが尊敬している中学・高校の先生がいれば、先生にお願いをして「ここが頑張りどきだ」とハッパをかけてもらうのもいいと思います。

 

私自身も息子が二人、娘が一人います。それぞれに東京の大学を出て家庭をもち、今は社会人として自立していますが、子どもたちが大学進学を控えていたときは、そのときの高校の先生方と相談し、いろいろと作戦を練ったものです。親や周囲の良い意味での期待は、子どもを成長させます。

一般社団法人・日本青少年育成協会理事
食と健康財団副理事長
北海道健康医療フロンティア理事 

1940年札幌生まれ。
昭和60年(1985年)に札幌の中学浪人予備校が計画倒産し、中学浪人生が投げ出されたニュースに接し、その子どもたちを救おうと成績上位者から不登校や非行に陥った生徒に至るまでを対象とした中学浪人予備校「池上学院」を開校。2004年、学校法人池上学園「池上学院高等学校」開校。不登校や高校中退者を積極的に受け入れる。2009年、池上学院グローバルアカデミー専門学校開校。社会生活学科は全国唯一で発達障がい支援を必要とする若者たちを就労に結び付けている。また、学年、学力が異なるさまざまな生徒を広く全国から受け入れる総合学院として教育界における重責を担っている。
全国でも例を見ない「英語教師のためのプロ講座」はNHKで特番が組まれ話題を呼んだ。ラジオ、TV等での「池上公介のワンポイントイングリッシュ」は今もファンが多い。教育、食育の講演は全国で感動を呼んでいる。

著者紹介

連載食卓等で「受験生のモチベーション」を高める方法

学力は「食育」でつくられる。

学力は「食育」でつくられる。

池上 公介

幻冬舎メディアコンサルティング

勉強は「基礎が大事」と言われます。基礎がきちんとしていなければ、その上にいくら知識を積み上げても結局崩れてしまいます。同様に、学習に取り組む意欲や自己を律する自制心、困難に負けずに学び続ける気力・体力も大切です…

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