トランプ大統領の誕生 日本の株式市場への影響

今回は、トランプ大統領が誕生したことで、どんな影響が日本の株式市場に及ぶのかを見ていきます。※本連載は、「経済の千里眼」として知られる株式会社スガシタパートナーズの代表取締役・菅下清廣氏の著書、『世界マネーが狙う「大化け日本株」』(小学館)の中から一部を抜粋し、楽観シナリオでは日経平均2万7000円越えもあるという菅下氏の、2017年の株式相場の予測をお伝えします。

米大統領選の翌日に底値を打ち、そこから反転上昇

さて、2015年6月に天井をつけ、同8月から調整トレンド=相場の休みに入った株価は、いつ反転する(した)のでしょうか。

 

ここでも日柄を大事にします。

 

相場が上昇トレンドから調整に入った場合、過去の経験則から休みの期間は3か月、あるいは6か月が意識されます。これは多くのプロの共通認識ですから、実際に相場がそのように動くことはよくあります。「小回り3か月」が調整期間の1単位と覚えておいてもいいでしょう。ただし、調整期間がもっと長引いた場合は12~13か月が反転を意識する日柄と言われています。

 

アベノミクス相場の上昇第1波は2013年初めにスタートして2015年の6月に天井をつけました。そして2016年は年初から下落調整局面が10か月以上です。休養(日柄)は十分です。そこに11月8日のトランプ大統領誕生です。私は11月9日の日経平均株価の安値1万6111円で当面の底打ち、そこから反転上昇が始まったと判断しています。

米国では債券売りの株買いという流れが続く

一般的に、金利が上がれば株価は下がります。資金調達コストが上がると同時に、国債をはじめとした債券の利回りが良くなりますから、投資家は株式投資を控えて債券などへシフトを進めるのです。アメリカが利上げ、日本が緩和拡大となれば、当然、為替は円安ドル高に振れ、日本の株価は上昇すると考えられます。しかし、これにも例外があります。今回の相場では、トランプ登場でウォールストリートに「アメリカの景気は良くなる。インフレになる」という期待が出ていますから、適度なインフレなら歓迎され、多少金利が上がっても、債券売りの株買いという流れは変わらないのです。その場合、日米ともに株高になります。

 

実際、すでにアメリカの長期金利は上昇しています。米国債は暴落(利回りは上昇)、ダウ工業株30種平均株価は歴史的な新高値を更新して1万9000ドル台をつけました。2017年の早い時期にも夢の2万ドルを目指す動きになっています。

本連載は、2017年1月17日刊行の書籍『世界マネーが狙う「大化け日本株」』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。投資はご自分の判断で行ってください。本書を利用したことによるいかなる損害などについても、著者および小学館、幻冬舎グループはその責を負いません。

スガシタパートナーズ株式会社 代表取締役社長

国際金融コンサルタント、投資家、立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。
ウォール街での経験を生かした独自の着眼点、オリジナルの「波動理論」でイベント・相場を先読みし、 日本と世界経済の未来を次々と的中させてきた「富のスペシャリスト」として名を馳せ、「経済の千里眼」の異名も持つ。
経験と人脈と知識に裏打ちされた首尾一貫した主張にファンも多く、政財界はじめ各界に多くの信奉者を持っている。
著書に『今こそ「お金の教養」を身につけなさい』(PHP研究所)、 『新しいお金の流れに乗りなさい』(徳間書店)、『資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!』(実務教育出版)など多数。

著者紹介

連載日経平均は2万7000円へ!? 「経済の千里眼」が予測する2017年の株式相場

世界マネーが狙う 「大化け日本株」

世界マネーが狙う 「大化け日本株」

菅下 清廣

小学館

2017年波乱相場の「大化け株」を分析 ウォールストリートで活躍し、「経済の千里眼」の異名をとる著者による相場予測と銘柄分析の2017年版。アメリカのトランプ政権誕生は波乱相場の到来を予感させるが、「千里眼」は、当面の…

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