前回は、アパート経営の肝となるプラン作成時の「家賃設定」について説明しました。今回は、入居者に選ばれ続ける「質の高い」アパートについて取り上げます。

「古くなっても選んでもらえる」アパートを創る

私がいつも社員に言っていることがあります。

 

「古くなって、もし隣に他社の新築が建ったとしても、入居者様から弊社のアパートを選んでもらえるようなアパートを創らなければダメだ」

 

弊社の物創りの基本的な考え方です。

 

言うのは簡単ですが、それを実行するのは簡単なことではありません。しかし、難しいことに本気で取り組んでいるからこそ、今があると思っています。もし、私が売り上げ第一、利益第一主義の経営者ならば、現在のような仕様や設備、間取り、デザイン性などにはこだわらず、もっと低コストで簡単な造りにしています。

堅実なアパート経営へとつながる様々な「配慮」

では実際に、弊社のアパートはどんなところにこだわっているのか。細かいところは、ホームページで確認していただくとして、まず、ここで言いたいのは、一つ一つの建材や標準仕様の設備の品質の高さです。これは、同業他社と比較すれば一目瞭然です。間取りに関しては、全ての入居者様が快適に住めるよう、まず全体の配置にこだわります。どの部屋に住んでも、挟まれた中部屋にならず、全室角部屋となるようにしており、風通しや採光にも注意します。

 

その次に、各部屋の使い勝手をイメージし、快適に過ごせる空間創りにこだわります。ですから、開き戸や折り戸よりも引き戸を多く採用し、デッドスペースをつくりません。隣室や、上下階の音にも配慮した防音対策に、オートロックなどのセキュリティ対策、スカイバルコニーなどの差別化対策。そして、なんといっても居住性を犠牲にすることなく、快適性を確保しながらの、お洒落な外観のデザイン性にこだわります。それらの全ては、最終的に家賃下落阻止、入居率アップの助けとなり、堅実なアパート経営へとつながっていくのです。

 

まさに、注文住宅ならぬ、入居者目線の「注文アパート」という発想。

 

単純に、立地が良く、利回りの高いアパートを買えば成功できるわけではありません。立地、利回りはもちろんのこと、いかに、何十年後も入居者に選ばれる要素を持ったアパートであるかが大切なのです。

 

アパート購入の前に、建物の質も必ずチェックしましょう。

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    本連載は、2016年11月30日刊行の書籍『新築アパート経営こそ副業の中の本業 成功の秘訣55』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。稀にその後の法律、税制改正等、最新の内容には一部対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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    中島 厚己

    幻冬舎メディアコンサルティング

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