前回は、アパート経営においては「当初の目的」を常に意識しておくべき理由を解説しました。今回は、アパート経営に求められる慎重な判断姿勢について見ていきます。

「今決めないとすぐ売れてしまいますよ」

東京の弊社担当と、お客様の間でこんなやりとりがありました。

 

「他社の物件を焦って購入しました。今決めないとすぐ売れてしまいますよ、と担当者から言われたものですから」

 

「それで、現地は確認されたんですか?」

 

「していません」

 

「何社か比較は?」

 

「していません。そんな暇はありませんでした。なにしろ焦らせるもので……」

 

最近、このような話をよく耳にするようになりました。

 

初めてアパートを購入するお客様の場合、絶対的な経験値が不足しています。そのため、物件の良し悪しを判断できるはずもなく、担当者から、良いことだけを刷り込まれれば、焦って購入してしまうのでしょう。無理もありません。

 

しかし、現地も確認せず、他社との比較もせずに、よくわからないまま購入してしまうのはあまりにも危険です。複数棟所有のベテラン大家さんでも、もっと慎重です。

妥協できない絶対条件をすべて満たしているか?

どんなにその場で申し込みを促されようとも、他で決まれば縁がなかっただけと開き直り、一度冷静になって考えたほうが賢明です。頭を冷やし、他社とも比較し、現地も確認してみれば、あれだけ良く見えた物件が、実は大したことはなかったと気づくかもしれません。

 

とにかく、堅実なアパート経営を行おうとすれば、妥協できない絶対条件全てが本当に合格しているのかを、チェックすること。その条件については本書の18節~21節(※書籍参照)をお読みください。一つでも疑問符がつけば見送りです。

 

失敗は許されない高額の買い物だけに、購入を煽られたから買うのではなく、もう少し慎重に考えられたほうが、よろしいかと思います。

本連載は、2016年11月30日刊行の書籍『新築アパート経営こそ副業の中の本業 成功の秘訣55』から抜粋したものです。その後の法律、税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

新築アパート経営こそ 副業の中の本業 成功の秘訣55

新築アパート経営こそ 副業の中の本業 成功の秘訣55

中島 厚己

幻冬舎メディアコンサルティング

本書は、アパート経営で、「毎月安定した収入を得ながら資産形成ができる」というノウハウが満載。なぜ、そんなことが可能なのか? 入居率99%のアパート経営を提案し続けて10年の実績を持つ著者が、入居者が入り続けるエリアを…

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