今回は、「有名」「大手」でも信用できない不動産業界の現状を見ていきます。 ※本連載では、「不動産高く売りたい.com」代表・露木 裕良氏の著書『不動産を「高く売る」ために知っておきたい大切なこと』(現代書林)より一部を抜粋し、売りたい人が抱える「事情」につけ入る不動産業者の実態を紹介します。

消費者意識を上手く利用する業者側

前にも簡単に触れましたが、一般の人には「大手だから信用できる」という思い込みがあります。

 

皆さんも、有名な会社だから、財閥系の子会社だから、きっと変なことはしないだろうと思っていませんか。

 

業者側も、お客さんを信用させるため、そんな消費者意識を上手く利用しています。

「大手だから信用できる」はまさに思い込み

たとえば、銀行の名前を付けた不動産会社はたくさんあります。売る方、買う方からすれば、銀行がバックに付いているから安心、融資が必要な際にも融通が利くだろうと漠然と想像します。業者の方も、顧客がそう思って訪ねて来て、任せてくれることを期待しています。

 

ところが、実際には、名前が付いているだけで、まったく別々の組織であることが多いのです。銀行の名前が頭についた不動産会社の営業マンなら、銀行と関係があって、その面でも信頼して相談できると思ったら大間違い。銀行員でもなければ、金融の知識などまったく持たない、ただの不動産営業マンなのです。

 

2015年の秋、またマンション建設をめぐり大事な杭打ちで不祥事が明るみに出ました。これを偽装していた施工業者も元請けも大手の企業、あるいはその名前を冠した子会社です。大手だから大丈夫、大手だから信用できるというのは勝手な思い込みだと、しっかりと認識する必要があります。

不動産を「高く売る」ために知っておきたい大切なこと

不動産を「高く売る」ために知っておきたい大切なこと

露木 裕良

現代書林

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