今回は、シンガポールのビジネスシーンにおいて相応しい服装について見ていきます。※本連載では、ビズラボシンガポール所長、日本アシストシンガポール代表取締役・関 泰二氏の著書『シンガポールとビジネスをするための鉄則55』(アルク)の中から一部を抜粋し、仕事でシンガポールに関わる人が知っておくべき基礎知識をご紹介していきます。

女性は控えめな化粧を意識するとよい

Q.ビジネスシーンの服装はどうすればいいですか?

 

A.ほとんどジャケットは着ず、シャツにズボン/スカートが一般的です。冷房対策を忘れずに。

 

シンガポールは1年を通して蒸し暑く、日常的にジャケットやスーツを着て過ごしているビジネスマンはいません。職場では、上は長袖シャツ、下は暗めの色のズボン(スラックスやチノパン)という組み合わせが一般的です。人に会う場合は、そこにネクタイを締めるだけで構いません。ただし、日本人同士だとジャケットを着ることがあります。

 

ビジネススタイルの靴は革靴がベストですが、雨が多く革が傷みやすいため、上等なものである必要はありません。シャツは、職場によっては半袖でもよいですが、オフィスや地下鉄の中などはエアコンがかなり効いていて寒く感じることも多く、長袖を着ている人がほとんどです。

 

女性は、上がブラウス、下はパンツ(ズボン)かスカートが一般的です。ワンピースでもよいですが、あまり派手でない上品なものがよいでしょう。ストッキングを履いている人はほとんど見かけませんが、日本人女性はプレゼンなど重要な商談の場面などで履く人もいるようです。ブラウスはノースリーブでもよいですが、あまり肌の露出が多い服は印象が悪くなることもあるので気を付けましょう。また、冷房対策のためカーディガンなどのはおるものを用意しましょう。

 

アクセサリーや化粧などは、派手すぎないものが好まれます。シンガポールでは、高温多湿で、化粧崩れしやすいこともあって、ファンデーションをしっかり塗る人が少なく、アイメイクも薄めでチークもほとんど使いません。このため、日本と同じようなメイクだと、厚化粧だととられるようです。控えめな化粧を意識するとよいでしょう。

「過剰」にフォーマルだと、失礼にあたる場合も

●ビジネスフォーマル

重要な会議やミーティングには、男性の場合はジャケットとネクタイで参加したほうがよいでしょう。展示会に出展する場合も、フォーマルなビジネススタイルが求められることがあります。普段からジャケットやネクタイを常備しておくと安心です。

 

慣れるまでは、カジュアルになりすぎないよう気をつけましょう。過剰にフォーマルでも失礼に値しますので、周囲の人に適切な服装について聞いてみるのもよい方法です。

 

女性の場合は、パンツスーツまたはスカートスーツがフォーマルなスタイルです。靴はヒールのあるものが良いでしょう。

 

●休日出勤はカジュアルもOK

休日出勤は一般的ではありませんが、どうしても出勤する場合は、普段よりカジュアルな服装でもよいという職場が多いです。ポロシャツ、ジーンズ、スニーカーでも問題ありませんが、半ズボン、Tシャツ、スリッパなどは避けたほうが無難です。いずれも社風によって違うため、慣れるまでは休日も平日と同じスタイルで出勤し、周りを観察しながら決めましょう。

 

●出張で短期間滞在する場合

出張で短期間シンガポールに滞在する場合は、高温多湿の気候を考え、汗をかいても乾きやすい服を数枚余分に持って行きましょう。ホテルにはアイロン台があるところが多いので、多少シワが気になっても多めに持っていく方が安心です。ホテルにはクリーニングのサービスがありますが、割高で時間がかかるので、余分に持参してホテルでアイロンをかける方がよいでしょう。

シンガポールとビジネスをするための鉄則55

シンガポールとビジネスをするための鉄則55

関 泰二

アルク

アジア進出への第一歩の場として注目を浴びるシンガポール。現在、1000社以上の日本企業がシンガポールに拠点を置き、さらに増加傾向と言われています。 本書は、仕事でシンガポールに関わる人が知っておくべき「鉄則」をコン…

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