ニュージーランド不動産市場を支える「中国人のパワー」

中国人にとっての新年、「春節」を迎えたニュージーランド。多くの人々がお祭りに参加し、街は賑わいを見せています。お祭りムードは住宅市場も例外ではなく、家を買い求める中国人で活気づいています。今回は、ニュージーランドに住む中国人の様子と、宅地造成が進むオークランド郊外の様子を紹介します。

オークランド以外の街にも増える中国人移民

先週末は、中国の新年、「春節」を迎えたということで、ニュージーランドでも中国系移民の人々はもちろんのこと、ニュージーランドに住む多くの人々が、改めて中国文化を学び、楽しい時を過ごしました。

 

公園や催し会場では中国の伝統芸が披露され、中華料理の屋台も多く立ち並びました。街の中華料理店の中には、新年の休みを取り閉店しているところも目立ちました。本国に戻り、正月を家族と共に過ごしているのでしょう。

 

 

今回ご紹介するのは、ニュージーランド南島の南端にある街、ダニーデン。そこには立派なチャイニーズガーデンが建設されており、大変驚きました。テレビのニュースでは、中国人の地域リーダーがインタビューに答えたり、大勢の中国人が現地の人々と春節のお祝いをしています。

 

その光景を見た時、オークランドだけではなく、地方にもこれだけ多くの中国人が移住しているのだと驚きました。移民政策によって、オークランド以外の街に家を持てばお得なポイントが加算されるため、このような南の街にまで移住が進んでいるのだなと実感しました。

 

 

週末に開催されたオープンホームでは、春節のお祭りに参加した後の家族が午後2時くらいに集まってきました。中国の人々の中では、家の見学もお祭り行事の一つとなっているようです。

 

中国人の不動産セールスコンサルタントは「休みたいけれど、このチャンスを逃したくない」ということで仕事をしている人もいますが、同僚に仕事を頼んで国に帰る人もいます。

 

ある中国人セールスコンサルタントは、年末に不動産購入のオファーがあり、年明け早々、オークランド市内から車で30分程度のクメウという街に向かいました。そして約5ヘクタールの土地の農家物件を300万NZドル(約2億4千万円)で早々と売り、中国本土の家族の元に帰って行ったということです。

 

まだこの地域は宅地造成の認可が下りていませんが、すぐ隣まで新興住宅地が開発されていますので、認可が下りるのも5年以内ではないかと期待しての売買だったようです。

 

なぜオークランドで活動するセールスコンサルタントが、ダニーデンの物件まで扱うのか不思議でしたが、今回のチャイニーズニューイヤーでのテレビニュースを見てから、その理由を確信しました。チャイニーズパワーは、今だ安泰だということです。

各地域でモールの建設が進み、人口増加の勢いも増す

以前の連載で、オークランド郊外で牧草地を宅地造成し、新興住宅街が建設されている話をしましたが、その中でも、オークランド市内中心から西方面に車で30〜40分の「ホブソンビル」という街が、今注目されています。

 

この街には、ノースウェストというショッピングモールがオープンした際訪問したことがあります。その時は、ショッピングモールも一部しか完成していませんでしたが、改めて訪れてみると、店が増築され、野外ミニコンサートも開催されていたりと、活気のある場所になっていました。

 

 

 

このショッピングモールが完成するということは、人が来る・・・すなわち、新興住宅街の住民を相手に営業できる見込みで建設されています。

 

仕事柄、1日に複数のショッピングモールを訪問することがあります。どのモールも大変賑わっています。

 

10年前、オークランド市内中心に住む人達の買い物場所といえば、セントルークスショッピングセンターというところでした。マウントアルバート地区というオークランド市内住宅地の中心にあります。

 

地方にもショッピングモールができたため、さぞお客も減ったかと思いきや、土日は人が大勢集まり、駐車場も一杯になっていました。ニュージーランドの人口増加を実感せざるを得ません。

 

不動産価格も、郊外だから安いだろうという期待はできません。むしろ割高感があります。それでも、新築で交通の便がよく、北のノースショア、西のワイタケレ地域に移動もしやすいという点から人気を得ているようです。

 

住宅建築会社が直売しているショールームにも訪問しましたが、質が高くデザインもお洒落です。近隣に幼稚園や小学校も建設されているので、幼い子供を持つ若い世代のカップルや、リタイヤ組をターゲットに建設されている様子が伺えます。

 

私は、街へ出かけた際にはスーパーマーケットも覗いていきます。どんな人達が多いのか、時間を前後して見に行くことにしているのです。

 

子連れのお母さんや年配の方達が多く見えます。近隣には、農家直売の昔ながらのミニスーパーもありますが、大型スーパーに買い物客を取られている様子も伺えます。それに、畑はどんどん住宅地に変わっていますから、売る野菜も別の場所からの仕入れになることでしょう。

 

 

 

建設されている物件は、一戸建てというより、タウンハウス、アパートメントのような集合住宅です。

 

このタウンハウスは、狭いながらも庭があり、床面積も160〜230平米と広さがあります。外国からの移住者にとっては、あまり違和感がなく、むしろ若手世代や定年世代には、維持管理しやすい構造となっています。

 

ただ、値段はタウンハウスといえども95万NZドル〜と高いです。床面積が230平米ある物件は130万~140万NZドルの販売価格です。2ベットルームのアパートメントタイプは、65万NZドルより販売されています。

 

 

以下の写真は、建築完了しているタウンハウスのベットルームから撮った写真です。このタウンハウスの道路反対側は、次の開発地域です。

 

 

既に道路が作られ、基礎工事がなされています。建築会社直売のセールスコンサルタントは、ショールームのガレージ部分をオフィスとして使い、次の販売計画を練っているようです。オークランドでは、今年もまだまだ宅地造成が進むことでしょう。

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Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表としても活躍中。

著者紹介

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