前回は、工場・倉庫投資用の物件選びで留意したい「設備」の有無について説明しました。今回は、テナントがすぐに決まる「工場・倉庫」の条件を見ていきます。

万能性をアピールできる「七つ」のポイントとは?

これまでの連載で見てきた、工場・倉庫の万能性をアピールできる条件をまとめると、以下のような形になります。

 

①前面道路が広い

②十分な駐車スペースがある

③天井が高い

④準工業地域である

⑤周りに住宅がない

⑥余計な柱がない

⑦24時間稼働可能

 

これらの①から⑦のうちどれか一つでもあれば、テナント募集の際にぜひ積極的にアピールしましょう。

 

 

アピールポイントが多ければ多いほどテナントの迅速な確保が期待できるので、稼働率の向上につながるはずです。もし運よく七つ全て揃っていれば、募集して1週間もたたないうちにテナントが決まっても不思議ではありません。

残された造作が魅力となってテナントが入るケースも

以上のような物件の万能性にかかわる要素はどんな業種に対しても満遍なくアピールできるものですが、他方で、特定の業種に対して強くアピールできる個別的なポイントも存在します。

 

具体的な例としては以下のようなものが挙げられます。

 

①駅に近い

 

集客や従業員を集めるのに便利であることから、小売り業や飲食業に対してアピールできます。

 

②学校に近い

 

学校の生徒が通うのをあてこんだ学習塾などがテナントになることが期待できるでしょう。

 

③近くに大型スーパーがある

 

大型スーパーと競合しない商品を取り扱う小売り店などが、「スーパーに来る客がこちらにも流れてくる」と考えて出店を検討する可能性があります。

 

 

また、前のテナントが退去時に残していった造作に魅力を感じて、新たなテナントが入ってくることもあります。

 

ことに、リフトやエレベーター、クレーンのような高価な設備は、「買わずにすむのは助かる」と入居を強く促す理由の一つになる可能性があるので、募集案内でその存在を強調しておくとよいでしょう。

本連載は、2016年7月27日刊行の書籍『「工場・倉庫」投資のススメ』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「工場・倉庫」投資のススメ

「工場・倉庫」投資のススメ

三浦 孝志

幻冬舎メディアコンサルティング

高齢化と人口減少により、空室率が上昇し続けているアパート・マンション。都心部の一等地にあるような立地条件のよい物件か、付加価値の高い築浅物件でもないかぎり、もはやアパート・マンション投資で儲けることはできません…

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