今回は、国から強制的に徴収される「社会保険料」の問題について見てきます。※本連載では、TSPコンサルティング株式会社の代表取締役で、ファイナンシャル・プランナーの佐藤毅史氏の著書『お金でバカを見ない人になる36の知恵』(サンマーク出版)の中から一部を抜粋し、自分の財産を守るためのポイントをQ&A形式で解説していきます。

「社会保険料」の負担は給与の約13%

【質問】

社会保険料って、高すぎませんか?

 

そもそもですが、社会保険料って何の保険料かわかっていますか?

 

「社会保険料」という保険料があるわけではない……ということくらいおわかりでしょうか。

 

社会保険とは、健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険などをあわせた総称です。

 

言いかえると「社会保険税」です。だって強制的に支払わされて、途中解約もできないし、しかも国が徴収するものだからです。税金となんら変わりはありません。個人的に契約している生命保険であれば、嫌だと思ったらやめられますが、社会保険はやめられません。そんなものを保険料と名乗るほうがおかしいんです。

 

社会保険料の負担は、給与の約13%です。毎月、あなたの給与から差し引かれています。もれなく強制的に、です。

 

おまけに平成16年から毎年0.354%ずつ、社会保険料は上がり続けています。平成29年度までは0.354%ずつ増え続けることが決まっていますが、その後どうなるかはわかりません。社会保険料を変更します、というお知らせがけっこうな頻度で来ていると感じている人も多いでしょう。そのお知らせさえ無視しているという人もいるかもしれませんが……。

 

社会保険料は高い!

国が生かさず殺さず生殺与奪する!?

おっしゃるとおりです。超高齢化が進んでいるんですから負担が増えるのは当たり前。サラリーマンを続ける以上、強制的に支払う運命なんです。

 

国はみなさんの身体に注射針を刺して、死なない程度に血液という税金を抜いている最中なんです。国が生かさず殺さず生殺与奪する─それが日本のサラリーマンです。搾取する側の筆頭は、やはり国ですね。

 

だからといって、サラリーマンだったら国からの搾取に身をさらしてそのまま生き続けましょうと言っているのではありません。そういう世の中でどうすればお金を残せるのかをいっしょに考えてほしいんです。

 

【答え】

負担額は給与の13%。たしかに高いです。 しかも、今後3年間は毎年値上がりしていくことが決定しています。

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    本連載は、2015年10月刊行の書籍『お金でばかバカを見ない人になる36の知恵』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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