携帯電話のオプション契約に警戒すべき理由

今回は、携帯電話のオプション契約に警戒すべき理由を説明します。※本連載では、TSPコンサルティング株式会社の代表取締役で、ファイナンシャル・プランナーの佐藤毅史氏の著書『お金でバカを見ない人になる36の知恵』(サンマーク出版)の中から一部を抜粋し、自分の財産を守るためのポイントをQ&A形式で解説していきます。

「オプション」を上乗せするとあっという間に・・・

【質問】

携帯電話代を安くする方法はありますか?

 

やはり、膨れあがっちゃいましたか……わかります、だって、アレもコレもとオプションを上乗せしていくと、あっという間に「なんでこんな金額に?」ってことになりますよね。

 

私も先日スマートフォンを買うときに「500円プラスしていただければ動画が観られて、クーポンも配信されますよ」と言われました。さらに「水没や紛失したときを考えて、保険もつけましょう」とすすめられたので、「動画は観ませんし、水没させたりなくしたりもしませんから!」と、いずれのオプションも丁重にお断りしました。

 

彼らは、いくら私からむしり取ろうとしているのでしょうか。

 

携帯電話の有料オプションでいちばん怖いのは高速モバイル通信の契約です。たとえば、高速モバイル通信のWiMAXは月額3696円(2015年9月現在)です。これに契約すれば数万円値引きされると言われても、2年間の契約期間の縛りがあれば、結局2年間で9万円近く払うんです。

 

そうやって計算すると、値引きされるのがいくらなのかに注意しますよね。

携帯電話の「複雑な料金体系」は一種の催眠商法!?

自宅では光回線を使い、外出時用に高速モバイル通信まで契約しているとなると、いくら通信費に使っているんでしょうか。これも、提供側にしてみると、あなたから自動的に集金できる便利なシステムなんです。

 

気づかないうちに搾取されないためには、既存のものをなるべく使えばいいんです。モバイル通信できるWi - Fiスポットは昔に比べたら格段に増えたので、「自分専用」にこだわらなければ通信費は抑えられます。ケータイを契約するときには、自分に必要かどうか、結果的に損しないかどうかをよ~くチェックしてください。

 

でも、気をつけていたつもりが「けっこうオプションをつけていた」ということがあるかもしれません。

 

それはなぜかというと、料金体系が複雑だと一種の催眠商法にかかっちゃうからなんです。道端で声をかけられて、喫茶店に連れて行かれて、ひたすら説得されて、気づいたら契約していたというキャッチセールスといっしょです。

 

まくし立てられるように話されると、人間の脳はキャパシティを超えて考えられなくなります。自動的に考えることを拒否してしまうんですね。すると、「早くこの場から立ち去りたい、帰りたい」と思うようになり、気がついたらいらないオプションの契約をしたりしています。

 

そもそも、料金体系が複雑なものは複雑にする理由があるんです。わざと明細をわからなくして払わせるシステムなんです。

 

今、月額いくらの料金プランに入っているのか、あなたは把握していますか。それ、毎月支払っているんですよ。解約できないように2年の縛りもあったりするんですよ。わかってますか?

お金を残すための、「物事の本質」を見極める考え方

そもそも携帯電話は、私に言わせれば全国通話可能なトランシーバーにすぎません。トランシーバーに、月に1万円近くも払うなんて愚の骨頂です。そういう発想、つまり物事の本質を見極める考え方をしないと余計なお金が出ていく一方です。

 

定額といわれる通信料も、ちゃんとその定額分を使っていますか? 意外と使っていないですよ。入っておけば安心だからと契約したものの、得しているのは業者のほうです。そういう構造にまで目を向けましょう。

 

もちろん、いまどき公衆電話を探して連絡するなんて時間がもったいないですから、携帯電話自体はすごく便利だし使えるものだと思います。でも、ただのツールに法外なお金を払うのはまた別問題です。

 

どんなものでも、それがどういうものか、本質をわかったうえでつきあう必要があります。

 

携帯電話はあくまでもひとつの例にすぎませんので、あらゆるものに対して、自分に必要なものだけにお金を出す、という意識を持ってください。その意識が希薄なかぎり、「お金を残す」ことはいつまでたってもできません。

 

【答え】

物事の本質を見極め、本当にそんな金額を払う必要があるのか考えましょう。たいていのオプションは不要なはずです。

本連載は、2015年10月刊行の書籍『お金でばかバカを見ない人になる36の知恵』から抜粋したものです。その後の法律、税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

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連載知らないと損をする!? お金を「守る」ためのQ&A

TSPコンサルティング株式会社 代表取締役・ファイナンシャルプランナー

高校卒業後、大学受験に失敗。飲食店に4年勤めるが、ブラック企業だったため心身を壊してしまい退社。直後にリーマンショックが発生して再就職できず、1年近くニート生活を送る。運よく不動産管理会社に再就職でき、働きながら独学でFPの資格を取得。しかし、年収は200万円程度で、知識だけでは貯蓄できないことを痛感。その後、試行錯誤の末に年収200万円でも100万円の貯蓄ができるメソッドを開発。それで貯めた資金をもとに「金融商品を一切販売しないFP」として独立。現在は不動産管理やコンサルティング業務のほか、東京商工会議所や大手不動産会社、銀行などから講演・研修の依頼があり、年間100件程度のセミナーを行っている他、収益不動産を保有する富裕層クライアントを顧客に抱える不動産管理専門のファイナンシャルプランナーとして、現在ビル130棟を管理している。

著者紹介

お金でバカを見ない人になる36の知恵

お金でバカを見ない人になる36の知恵

佐藤 毅史

サンマーク出版

世の中には「ウラがある」話がけっこうあります。電子マネーやクレジットカード、株、投資信託などはその典型です。いずれも「便利ですよ! 」「お金が増やせますよ! 」「初心者にも安心ですよ! 」という言葉で本質を見えなくし…

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