クレジットカードを「持ってはいけない」理由

今回は、クレジットカードを「持ってはいけない」理由を説明します。※本連載では、TSPコンサルティング株式会社の代表取締役で、ファイナンシャル・プランナーの佐藤毅史氏の著書『お金でバカを見ない人になる36の知恵』(サンマーク出版)の中から一部を抜粋し、自分の財産を守るためのポイントをQ&A形式で解説していきます。

「お金がなくても」買い物ができるクレジットカードの罪

【質問】

クレジットカードはどれがお得ですか?

 

給料日直後は1000円のランチなのに、給料日直前は立ち食いそばで済ませる、そんな感じの人は多いと思います。

 

しょせん、人間はお金の管理なんてできないんです。

 

「そんなことない!」って思いますか?

 

じゃあ、あなたは先月、クレジットカードでいくら使ったか即答できますか?

 

ざっくりとしかわからない人が多いと思います。クレジットカード会社から送られてくる明細を見ながら、レシートと突き合わせたりしている人なんて少ないのではないでしょうか。

 

たしかにクレジットカードは便利です。自動的に引き落とされるから楽ですし、お金がなくても購入できます。でも、結局明細を細かくチェックしなくなるので、いくら使ったかに意識が向かなくなるんですよ。

 

そこが私にとっては、クレジットカードのいちばん罪深い点だと思います。ですから、よくある「年会費ゼロ円」なんて広告にはまーったく踊らされません。

 

もちろん、お金の管理ができる人であればクレジットカードは使って大丈夫だと思いますよ。でも、月々いくら分クレジットカードを使ったか即答できないのであれば、いますぐ利用をやめるべきです。いずれお金を使うことに歯止めがきかなくなります。

 

クレジットカードはお金がなくても買い物ができてしまうし、自分の生活レベル以上のものも買うことができます。だから、お金を使っている気にならないんですね。

 

ある心理学の研究によると、クレジットカードは6割くらいしか払った気にならないそうです。つまり、1万円の買い物なのに6000円しか払った気がしないということ。

 

現金払いであれば、財布にお金がないなら買わないという決断ができます。でも、カードを持つと現金がないという物理的なストッパーがなくなるんです。

 

つまり、お金の管理ができない人がクレジットカードを持つと、払っている気もしなくなるし、物理的なストッパーがない分、どんどん支出が増え、悪くすれば借金地獄に突入してしまいます。

リボルビング払いは「借金地獄」への近道!?

「借金地獄」と聞いてもピンと来ないかもしれません。でも多いんですよ。

 

借金地獄というと、月々の返済が滞って怖い男たちに取り立てられ……みたいな姿をイメージするかもしれませんが、今は違います。現代の借金地獄というのはもっと知的なものになっていて、借り主に借金だと思わせないんです。

 

リボルビング払いなどがいい例だと思います。これは月々の支払額を固定して払う返済方法です。たとえば、カードで200万円の買い物をしたとします。それを毎月1万円ずつ返済していく、というかたちです。月々の返済額を少額に抑えられるので、お金がなくても返済していけるため若い人に人気です。

 

でも、これこそまさに借金地獄です。

 

知らないかもしれませんが、リボルビング払いの利息はなんと18%。1万円返済しても元本分の返済額は4000円で残りの6000円は利息なんです。これだと結局500回払わないと借金が返せません。500回って40年以上ですよ? これを借金地獄と言わずして、なんというんですか。

 

金融機関が一番うれしいことって何だかわかりますか?

 

それは、元本が減らずに利息だけもらうことです。そうすれば、半永久的にチャリンチャリンと彼らの懐にお金が入り続けるじゃないですか。だから、銀行やクレジットカード会社は私たちにずーっと借金をしていてもらいたくて、リボルビング払いのような仕組みをつくったんです。

 

このようなことを知っているからこそ、私は、クレジットカードを持ち歩きません。もちろんカード自体は持っていますよ。でもそれは、携帯電話料金などクレジットカード払いのみ対応というものにしか使いません。それ以外はすべて現金払いです。

 

自分の身体から、お金が出ていく感覚を強制的に植えつけ、いくら使っているのか常に把握しておきたいからです。そうでないと、世の中に五万とある、私のお金を狙う企業や国家などの搾取の対象になってしまいます。

 

【答え】

お得なクレジットカードなんてありません。いくら使ったかに意識が向かなくなるので、持つのはやめましょう。

本連載は、2015年10月刊行の書籍『お金でばかバカを見ない人になる36の知恵』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「資産形成」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

「その他投資」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

連載知らないと損をする!? お金を「守る」ためのQ&A

TSPコンサルティング株式会社 代表取締役・ファイナンシャルプランナー

高校卒業後、大学受験に失敗。飲食店に4年勤めるが、ブラック企業だったため心身を壊してしまい退社。直後にリーマンショックが発生して再就職できず、1年近くニート生活を送る。運よく不動産管理会社に再就職でき、働きながら独学でFPの資格を取得。しかし、年収は200万円程度で、知識だけでは貯蓄できないことを痛感。その後、試行錯誤の末に年収200万円でも100万円の貯蓄ができるメソッドを開発。それで貯めた資金をもとに「金融商品を一切販売しないFP」として独立。現在は不動産管理やコンサルティング業務のほか、東京商工会議所や大手不動産会社、銀行などから講演・研修の依頼があり、年間100件程度のセミナーを行っている他、収益不動産を保有する富裕層クライアントを顧客に抱える不動産管理専門のファイナンシャルプランナーとして、現在ビル130棟を管理している。

著者紹介

お金でバカを見ない人になる36の知恵

お金でバカを見ない人になる36の知恵

佐藤 毅史

サンマーク出版

世の中には「ウラがある」話がけっこうあります。電子マネーやクレジットカード、株、投資信託などはその典型です。いずれも「便利ですよ! 」「お金が増やせますよ! 」「初心者にも安心ですよ! 」という言葉で本質を見えなくし…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧