前回は、発毛促進薬の作用を取り上げました。今回は、発毛促進に作用する「サプリメント」の種類について見ていきます。

食事で不足しがちな有用成分はサプリメントで摂取

髪を育てるのは健康な体です。そこで私も、体質をよくするために、食事から摂取しにくい有用成分はサプリメントで摂取しました。とくに、副作用が気になって薬を使いたくないという人は、ぜひサプリメントを活用してください。

 

老化を防ぎ、若さを維持するアンチエイジング系のサプリメント(良質のもの)なら、髪にもよいと言えますが、たとえば次のようなものは優先的に摂取するとよいと思います。

 

●ビタミン

ビタミンは、代謝をよくするので総合的に摂りたい栄養素です。活性酸素を除去して若さを保つビタミンCやビタミンEも育毛に有効ですが、女性たちが愛用するようなビタミンB群を中心としたビタミン剤もお勧めです。

 

そうしたビタミン剤には、疲労回復のほか、荒れた肌の回復によい成分が入っています。そもそも髪は〝皮膚の延長〟ですから、肌荒れ用のビタミン剤が髪によいようです。

 

また、ビタミンB群に分類されるビオチンは、毛細血管を拡張して血流をスムーズにします。こうした栄養素の補給を続けると、毛根にも栄養が行き届くので、発毛促進によい作用が期待できます。

脱毛防止作用も期待できる「亜鉛」「ノコギリヤシ」

●亜鉛

亜鉛は、さまざまな新陳代謝に欠かせない必須ミネラルで、髪の成長にも影響しています。不足すると脱毛にもつながりますが、ふだんの食事だけでは不足しがちです。

 

1日当たりの推奨摂取量は15ミリグラムとされていますが、最近の成人男性の平均的な摂取量は1日10ミリグラムにも達していないそうです。男の場合、1回の射精で1ミリグラムの亜鉛を消費しますから、亜鉛の不足はゆゆしき問題です。

 

亜鉛の摂取は、前立腺肥大の治療にも有効だと言われていますが、それは、男性ホルモンのテストステロンを、強力なジヒドロテストステロンに変換する酵素5αリダクターゼの働きを抑えるためだそうです。脱毛ホルモンのジヒドロテストステロンを増やさないためにも、摂取したいですね。

 

●ノコギリヤシ

ノコギリヤシは、アメリカ固有のハーブで、果実を食用にしてきた現地の人たちには薄毛の人が少なかったと言われています。そして、頭皮の皮脂の分泌を抑えるなど、発毛にも効果があると注目されています。

 

実はこのハーブも、前立腺肥大の治療を目的に活用、愛用されています。やはり、5αリダクターゼの働きを抑え、抜け毛の原因にもなる男性ホルモン、ジヒドロテストステロンを増やさない働きがあるからです。

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    本連載は、2016年9月12日刊行の書籍『ハゲからの生還 なぜ、私はたった1年で「超フサフサ」になったのか?』(幻冬舎メディアコンサルティング)の本文から一部を抜粋したものです。

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