子どもとの会話で「親がとるべき態度」とは?

前回は、子どもの心を育てる「食卓の会話」の方法を説明しました。今回は、子どもとの会話で「親がとるべき態度」とはどのようなものかを見ていきます。

子どもを無理に持ち上げたり、甘やかすのはNG

ただ家族で楽しい会話をするというのは、決して「子どもにいい顔をする」とか「子どもにおもねる」ということではないので、勘違いをしないようにしてください。

 

本当に譲れないこと、きちんと教えたいことについては、親が「ダメなものはダメ」という毅然とした態度を貫くことが大切です。

 

最近は、社会全体の規範意識がゆるくなり、親自身がきちんとした子育ての価値判断の軸をもちにくくなっています。子どもの生活習慣や行動範囲、持ち物などの「いい・悪い」も、なんとなく周りの様子や子どもの顔色を見ながら、なりゆきで決めている家庭が多くなっています。

 

しかし、変に理解のある親になる必要はないと思います。なんでも最初が肝心です。何か一つでもわがままを許してしまったら、ズルズルと広がってしまいます。そして子どもが「あ、うちの親はダダをこねれば、簡単に落ちるぞ」と思ってしまうと、もう歯止めがききません。

 

最初は小さな妥協だったものがどんどん大きくなり、子どもが道を外れるきっかけになるなど、悲惨な結果を招くこともあるのです。

子どもの反論にも妥協せず、毅然とした態度で挑む

どこの家庭でも、子どもの要望に親がダメだと言ったとき、子どもたちはこんなふうに反論してきます。「うちばっかり、うるさいんだから。Xさんのところなんか許しているし、Bさんのところも何も言わないって!」。

 

ここが大事なところです。こういうときこそ「うちはうちなの。Xさんのうちでも、Bさんのうちでもないの」とはっきり言葉や態度で示すことが肝心です。

 

子どもを一人前に育て上げるまでの間には、しっかりした家庭は、何度も何度も激烈な、心をふるわす血のにじむような親子の戦いがあるのです。

 

それを放棄したほうが確かにラクです。そのため、安易に妥協してラクなほうを選んでいる「物わかりのいい親」が多くなっている気がします。ただ、そこで手抜きをしたら、手抜きをした分の影響が必ず出てしまうことを肝に銘じておいてください。

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一般社団法人・日本青少年育成協会理事
食と健康財団副理事長
北海道健康医療フロンティア理事 

1940年札幌生まれ。
昭和60年(1985年)に札幌の中学浪人予備校が計画倒産し、中学浪人生が投げ出されたニュースに接し、その子どもたちを救おうと成績上位者から不登校や非行に陥った生徒に至るまでを対象とした中学浪人予備校「池上学院」を開校。2004年、学校法人池上学園「池上学院高等学校」開校。不登校や高校中退者を積極的に受け入れる。2009年、池上学院グローバルアカデミー専門学校開校。社会生活学科は全国唯一で発達障がい支援を必要とする若者たちを就労に結び付けている。また、学年、学力が異なるさまざまな生徒を広く全国から受け入れる総合学院として教育界における重責を担っている。
全国でも例を見ない「英語教師のためのプロ講座」はNHKで特番が組まれ話題を呼んだ。ラジオ、TV等での「池上公介のワンポイントイングリッシュ」は今もファンが多い。教育、食育の講演は全国で感動を呼んでいる。

著者紹介

学力は「食育」でつくられる。

学力は「食育」でつくられる。

池上 公介

幻冬舎メディアコンサルティング

勉強は「基礎が大事」と言われます。基礎がきちんとしていなければ、その上にいくら知識を積み上げても結局崩れてしまいます。同様に、学習に取り組む意欲や自己を律する自制心、困難に負けずに学び続ける気力・体力も大切です…

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