前回は、薄毛対策のための「体質改善と肉体改造」の必要性を取り上げました。今回は、発毛に影響を与えるとされる 「習慣的な運動」の大切さについて説明します。

髪は体の中でいちばん「優先度が低い」組織!?

【前回の続きです】

もちろん、「ボクシングをすれば毛が生える」と言いたいわけではありません。

 

食事や睡眠、シャンプーや育毛剤、サプリメント……。いろいろ髪によさそうなことを積み重ねてきましたが、多くの社会人と同様、やはり「習慣的な運動」は不足しがちだったと思います。

 

その体質改善パズルの最後に、「体を鍛える」というピースが、見事にはまったのに違いありませんでした。

 

ボクシングに限らず、運動が体にいいことははっきりしています。有酸素運動で脂肪を燃やすことは、血行をよくし、気分転換にもなります。とくにメンタル面や、自律神経の働きによい影響があるでしょう。

 

結局のところ、体全体の調子を整えることが、発毛に大きく影響したのです。「若々しい体に髪は生える」ということなのでしょう。

 

それにしても、「そんな当たり前のことで髪が生えるの?」と半信半疑の人もいらっしゃるでしょう。

 

でも、考えてみれば当たり前のことが、意外と大事なのです。

 

髪というものは、体の中でいちばん〝優先度が低い〟組織です。だから、全身のコンディションがよくないと、最初に影響を被ってしまいます。

 

それを防ぎ、改善するには、何かを塗ったりマッサージしたりするだけでなく、食べ物や嗜好品、睡眠、運動、それに呼吸法や心の整え方といった、いろいろなことが関わっているに違いありません。

 

だから、「自分でハゲにくい生き方を選び取る」ことが大切なのです。

本物はどれなのか、見極めたい・・・

私は、20代後半に「この薄毛はヤバイ!」と感じて育毛サロンに駆け込んだとき、「髪の毛は増えません」とはっきり言われました。それもあって、比較的早い時期から「自分でなんとかしなくちゃ」という気持ちがあり、なんでもやってみました。

 

髪を生やし、増やそうとするなら、毛根や頭皮を含めて、髪によくないことを避け、よいことをどんどん取り入れなければいけないとも思いました。

 

同時に、「ハゲゆえに詐欺まがいの商法に引っかかりたくない」という思いも強かったのです。

 

私が、自力でハゲを克服しようと考え始めた頃には、まだ2005年に国内販売の始まった飲む育毛剤のプロペシアは承認されていませんでした。リアップ、ロゲインはありましたが、そうした育毛剤も含めて、本物はどれなのか、見極めたいと思いました。

 

そこで、本を読み漁ったり、インターネットを使ったりして、髪について徹底的に調べ上げました。日々そういうことをして、髪によいこと、悪いことの勉強を積み重ねていったのです。

 

私には、「周りにはたくさん同じ悩みをもった人がいて、そのなかで自分は、たまたまなおったひとりなんだ」という思いがあります。

 

私自身、育毛サロンをはじめ、髪によさそうな方法をいろいろ試してきましたから、「自分と同じように、なんとかしたいと試行錯誤している人がたくさんいるはずだ」と思っています。

 

私と同じように、あれこれ試してみているハゲ仲間は数多く、みんな業者にいいようにあしらわれて苦しんでいるのじゃないか。

 

すると、「巷の育毛ビジネスって、ハゲがなおる保証もないのに、料金だけものすごく高いんじゃないか」と怒りが込み上げてくるのです。

 

だから、声を大にして言いたいと思います。

 

「おい、ハゲを食い物にするな!」と。

ハゲからの生還

ハゲからの生還

杉山 哲矢

幻冬舎メディアコンサルティング

「ハゲ」…それは男性にとって、非常にデリケートかつ切実な悩みでしょう。 本書では、かつてハゲに苦しめられ、様々な努力の末に「超フサフサ」を取り戻した著者が、自ら体を張って検証した「本当に効果のある薄毛治療」を…

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