優先株式でお得に株主優待をゲットする方法

今回は、優先株式でお得に株主優待をゲットする方法などを見ていきます。※本連載は、大和インベスター・リレーションズ株式会社(代表取締役社長・長谷川常雄氏)の著書『株主優待ガイド2017年度版』(ソシム)の中から一部を抜粋し、近年、ますます増える株主優待の基礎知識や最新事情をご紹介します。

消費者になじみの薄かったBtoB企業もぞくぞく導入

株主優待を導入する企業といえばBtoC企業が主流でしたが、ここ数年はBtoB企業がぞくぞくと導入しています。熱交換器専門メーカーのティラドもそんな企業の一つです。同社は1,000株以上から保有株数に応じた、1ポイント1円相当のポイントを付与し、株主限定のウェブサイトで食品や、こだわり雑貨などの商品に交換できる優待を実施しています。

 

同じような優待として、ダイコク電機があります。こちらは保有株数と継続保有期間に応じてポイントが付与され、食品など約600種類の中から交換ができます。

 

印刷インキの製造販売などをてがけるサカタインクスは、100株以上保有で1,000円相当のクオ・カードがもらえます。

 

建設機械で有名なコマツは、300株以上を3年以上保有した場合、本物そっくりな建設機械のミニチュアがもらえます。細部にまでこだわって作られ、毎年ミニチュアは変わるとのことで、株主でなければもらえないオリジナル商品でもあるため、人気となりそうです。消費者でもある個人投資家にはなじみの薄い企業が多いですが、今後はBtoB企業に注目かもしれませんね。

 

ティラドは株主限定サイトで好きな商品が選べるポイント制
ティラドは株主限定サイトで好きな商品が選べるポイント制

 

ダイコク電機は約600 種の商品と交換できるポイント制
ダイコク電機は約600 種の商品と交換できるポイント制

 

長く持つと得をする!? 「長期保有優遇型優待」

株式をある一定期間以上保有すると株主優待の内容がグレードアップする長期保有優遇型の株主優待が増えています。2015年に発売した、「株主優待ガイド2016年版」では、長期保有優遇型は175社でしたが、2016年は256社と大幅に増加しています。長い時間をかけて企業を応援したい投資家にとっては、嬉しい優待内容となっています。

 

通信販売のベルメゾンをてがける千趣会は、保有株数に応じたお買物券に加え、1年以上、2年以上、3年以上で区切った保有期間と保有株数に応じて、お買物券が追加でもらえます。買い物好きな方には絶好の優待ですね。

 

他にも、ソフトクリエイトホールディングスTSIホールディングスは2016年に入り、従来の優待内容から保有期間の条件を追加しました。ソフトクリエイトホールディングスは保有株数に応じた金額のクオ・カードの贈呈に加え、2年以上継続して300株以上保有している株主に対して追加でクオ・カードを贈呈する内容に変更しました。TSIホールディングスはグループ会社が運営するECサイトで使用できる割引券を3年未満と3年以上を区切りに保有株数によって贈呈する枚数を変える内容に変更しました。

 

しかし、長期保有優遇型の株主優待にはいくつかの注意点があります。1つ目は、企業によっては長期保有の株主かどうかの判定には同じ株主番号である必要があります。つまり、株主になると株主番号が割り当てられますが、いったん手放すと再び同じ投資家が保有しても別の株主番号になってしまいます。ですので、購入した株式を売却せずに保有し続けなければ、長期保有の株主としての権利がなくなってしまいます。

 

2つ目は、株式購入後、一定の期間が過ぎないと優待を受け取ることができない企業があるということです。長期保有優遇型の株主優待は、必ずどのような条件になっているかを確認することを忘れないようにしてくださいね。

 

上:保有株数や保有期間により追加となる千趣会のお買物券
下:ソフトクリエイトホールディングスのクオ・カード
上:保有株数や保有期間により追加となる千趣会のお買物券
下:ソフトクリエイトホールディングスのクオ・カード

 

T S I ホールディングスの優待ポイント優待券の冊数と優待券が利用できるECサイト
T S I ホールディングスの優待ポイント優待券の冊数と、優待券が利用できるECサイト

普通株式の購入以外でも受けられる株主優待

通常、株主優待は普通株式を購入した場合に受け取ることができます。しかし、意外と知られていませんが、普通株式よりお得に株主優待をゲットできる方法があります。

 

伊藤園は普通株式以外に第1種優先株式を東証1部に上場しています。優先株式は、議決権はありませんが普通株式より高い利回りで配当金を受け取ることができます。同社の優待内容は、100株以上の保有で1,500円相当の自社製品詰合せ、1,000株以上の保有で3,000円相当の自社製品の詰合せで、優先株式も普通株式も同様の株主優待を受け取ることができます。

 

伊藤園の自社製品は優先株式でも受け取れる
伊藤園の自社製品は優先株式でも受け取れる
上:100株以上1,000株未満 1,500円相当の自社製品詰合せ
下:1,000株以上 3,000円相当の自社製品詰合せ

 

続いて、信金中央金庫の優先出資証券です。これは先ほどの優先株式と同じで、議決権はありませんが普通出資(株式会社でいう普通株式)よりも高い配当金をもらうことができます。優待の内容は、1口以上で優先出資者限定オリジナルグッズ、3口以上で3,000円相当のグルメカタログ、10口以上で6,000円相当のグルメカタログとなっています。

 

普通株式にとらわれずに、このような銘柄にも目をむけてみてはいかがでしょうか。まだまだ、熱い注目を集めている株主優待。ご自分の興味関心のある株主優待をきっかけに企業を調べてみてもいいですね。

 

でも、忘れてはいけないのは、優待内容だけで投資判断をせず、必ずその企業の業績や経営方針なども調べてくださいね。本誌では株主優待に積極的に取り組んでいる企業を紹介していますので、活用ください。また、企業は株主優待の実施などに関して適時開示する義務はありません。突然の廃止や内容変更、新設もありますので、ホームページなどで最新情報を確認してくださいね。読者のみなさん、投資ライフを楽しみましょう!

 

信金中央金庫の優先出資者限定オリジナルグッズ
(写真は熊本小代焼湯呑み〈2016年9月末〉)
上:信金中央金庫の優先出資者限定オリジナルグッズ (写真は熊本小代焼湯呑み〈2016年9月末〉)
下:グルメカタログ

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※2016年9月末現在の公表情報他をベースとして編集・掲載しております。内容が変更になっている場合がありますので、最新の情報についてはご自身でご確認をお願い致します。

大和インベスター・リレーションズ(株)は、大和証券グループの一員として、上場企業のIR活動を支援。「株主優待ガイド」は、独自の調査を行い、株主優待実施企業の情報を収集・掲載。多くの投資家から好評を得ており、今年で15冊目の発行を迎える。

写真は、代表取締役の長谷川常雄氏
1982年中央大学法学部卒業後、大和證券(株)に入社。事業法人向けの営業に従事。旧大和証券キャピタル・マーケッツ(株)執行役員、大和企業投資(株)専務取締役を経て、2015年より現職を務める。


大和インベスター・リレーションズ(株)WEBサイト: http://www.daiwair.co.jp/

著者紹介

連載株式投資「第3のリターン」株主優待の最新事情

株主優待ガイド 2017年版

株主優待ガイド 2017年版

大和インベスター・リレーションズ

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