都心? 郊外? 「美容室」の開業場所の選び方・決め方

今回は、美容室はどこで開業するのがベストなのかを探っていきましょう。※本連載は、ベネフィット税理士法人の代表社員、田崎裕史氏と、同法人所属の税理士、伊澤真由美氏による共著、『ゼロから開業して1億円を目指す美容室経営術』(三和書籍)の中から一部を抜粋し、美容室を新規出店する際の準備と心得を紹介します。

競争が少ない郊外か、市場として大きい都会か・・・

次にお店の「場所」についてです。「都心がいいか? 郊外がいいか?」と考えたときに、どちらを選ぶかは、「自分が将来も考えてどういうお店をつくりたいか?」というところによります。

 

事業として、どんどん大きくしていきたいということであれば、絶対に都心型の方がよいです。なぜかというと、トラフィック(交通<量>や通行<量>のこと。ここでは人の流れ、量をさす)が違うからです。

 

例えば郊外の住宅地ですと、自宅がそこにあって、仕事のために都心部まで通うという人が多くなります。

 

そうすると、平日の昼間にそのあたりにいる人というのは、奥様方やお年寄りや子供。つまり、平日昼間にそれ以外のお客様にきていただくというのは難しくなります。結局、そのエリアに住んでいる人だけしかお客様になりえないというかたちになります。

 

一方、これが都心になってくると当然その近くに住んでいる人もいますし、会社もたくさんありますから、郊外からそこに向かって通ってくる人もたくさんいることになります。さらに、土日に遊びにくる人もいます。ということで、トラフィックが何十倍、何百倍というかたちになるのです。

 

つまり、市場が非常に大きいため、チャンスも非常に大きいということになります。しかし、チャンスが大きい分、当然、競争も厳しくなってきます。

狙った場所の「相場観」を早くから養うことが重要

これらを踏まえたうえで、どちらをとるかということになると思います。都心はお店の数も多いですし、浮気をする人も多いので、市場の中で高い位置を維持し続けるには、事業として、テンションを高く保たなければいけないということもあります。

 

多くのお客様にきてもらう都心型のお店づくりを目指していくのか、それとも一人のお客様にずっときてもらうという郊外型のお店をつくっていくのか。どちらにするかは、考え方次第です

 

もちろん、住宅地でもターゲッティング、ポジショニングの仕方で、やりようはいくらでもあります。ただ、一定のトラフィックは必要だと思います。

 

トラフィックという観点でいくと、郊外の方だと路面店の方が有利になってくると思うのですが、都心だと路面店がよいとは一概にはいえません。なぜかというと、都心の路面店だと家賃が高いからです。当然、徒歩で無理なく行ける場所という立地は重要ですが、路面店でなくてもよいのです。いかに自分の店までお客様を引っ張ってこられるかがポイントになると思います。

 

個別の物件の選定は自分自身でやることになると思いますが、重要なことは、お得な物件をいかに見つけるか、ということになると思います。

 

坪単価一万五、〇〇〇円でそれが安いのか高いのかというのは、当然、地域によって異なります。どこでやりたいかできるだけ早く決めて、ねらった場所の「相場観」を早くから養ってほしいと思います。

 

例えば池袋であるなら、東口のこの辺ならいくらぐらいが妥当だとか、そういった相場観がついてくれば物件も探しやすくなります

 

ですので、可能であれば勤務時代からその近くの店で勤められればよいでしょうし、ちょっと遠いとしても、ネットで見たり、不動産屋と仲良くなったりして、本格的な物件選びに入る前に、その辺りの物件の相場をしっかり調べるべきです。

 

[図表]物件選定のポイント

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連載ゼロから収益1億円を目指す「美容室」の経営術

ベネフィット税理士法人 代表社員
税理士 

栃木県宇都宮市出身。同志社大学商学部卒。税理士・美容室経営コーチ。美容室経営研究会「ビューティベネフィット」主催。ベネフィットコンサルティング(株)代表取締役、ベネフィット税理士法人代表社員。
前職では商社の営業マンをしていたという経歴を持つ。開業時の最初のお客様が美容師さんだったというご縁もあり、美容業特化の税理士となる。美容室経営に関する無料メルマガを毎日配信しており、現在、登録者は2,000人を超えている。現在は、自らの経験を踏まえて、美容業に特化した税務会計サービスのほか、マーケティングや経営に関するコンサルティングも行う。
家族は、妻のほか、長女、長男。趣味は、釣りと自転車だが、最近は、トライアスロンにも挑戦。だが、何よりも「お客様の経営をより良くすること」に情熱を燃やしている。

著者紹介

ベネフィット税理士法人 税理士

栃木県下野市出身。立命館大学法学部卒。税理士・美容室経営コーチ。ベネフィット税理士法人社員税理士。超氷河期のさなかの就職活動だったため、スキルを身につけようと税理士を目指し、現在に至る。年間150人以上の開業美容師さんと会い、開業や税務のサポートを行っている。税理士の中で最も多くの美容師さんに関わっており、信頼も厚い。また、美容室開業者に向けたセミナーも開催しており、受講者からも「わかりやすい」と大変人気を集めている。

著者紹介

ゼロから開業して1億円を目指す 美容室経営術

ゼロから開業して1億円を目指す 美容室経営術

田崎 裕史、伊澤 真由美

三和書籍

美容室オーナーが、最初に掲げるべき目標は、年商1億円。本書には新規出店の準備と心得、美容院を軌道に乗せるために必要なこと、さらには将来を見据えた多店舗展開まで、年商1億円を目指すためのノウハウが満載されている。 …

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