銀行にお金を預ける=「資産を守る」にはならない理由

前回は、日本の保険商品の実力について検証しました。今回は、銀行にお金を預ける=「資産を守る」にはならない理由を見ていきます。

「今の価値基準」で物事を考えない

今の100万円が30年後にどれだけの価値があるかを考える。

時代とともに変動する「お金の価値」

今、100万円で買える自動車があるとします。30年後に同じ品質や性能の自動車を100万円で買うことができるかといえば、かなり難しいでしょう。今までの日本でもそうだったように、これから物価や税金が上がる可能性は非常に高いです。

 

仮に消費税が今の2倍になり、同じく自動車税関連も値上がりし、さらに物価自体も日銀の予定通りに上昇したとすれば、おそらく今、100万円で購入できる車を同程度のクラスのものを選んでも200万円以上出さないと購入は難しいでしょう。

 

時代とともにお金の価値は変動します。今の100万円が30年前はかなりの大金だったように、今から30年後は100万円というお金の価値が今よりもはるかに低くなっているかもしれません。

 

他にも、経済の観点からでもお金そのものの価値が低下することも十分に考えられます。

 

今のところ、表面的には日本円は「安全」とされていますが、国の借金は1000兆円を超え(2015年度末時点での財務省発表)、国民一人当たり約800万円。そのほとんどが国債(約910兆円)ですが、インフレに向けた金融緩和策の一環として政府・日銀による国債の買い入れは今後も増加することが想像されます。

 

そうなると、お金の量が世の中に増えた分だけ、相対的にはお金の価値が下がります。これまで10万円しか持っていなかった人が全員100万円を持つことになれば、100万円の価値は10分の1になるわけです。

 

例えば、これまで100万円の価値のあるものとして売られていた自動車も同じ100万円分の価値を維持しようとすれば、10倍の1000万円の価格にしなければ成り立たなくなる。いわゆる「ハイパーインフレ」という状態です。

 

まさかそんな、と思うかもしれませんが、世界の歴史を少し読み返せば同じようなことは何度も起こっています。ここまで極端でなくても、モノやお金の現在の価値がこの先も同じように保たれるとは考えないほうがいいでしょう。

正しい知識を持ち、今からできる準備をする

日本でも昔は老後の生活を心配しなくても、サラリーマンを続けてきた人なら普通に年金と退職金で生涯暮らしていくことができました。なぜなら将来にわたって、今持っているもの、これから手に入れるであろうものの価値が安定していたからです。

 

しかし、残念ながら今はそうではありません。だからといって、自分が国や経済を動かしているわけではないのですから、心配してもどうしようもない。できることは、自分で調べて正しい知識を持ち、今からできる準備をすることです。

 

単純に貯金をすることだけが準備ではありません。貯金も実質的には価値が下がって目減りするのですから、その価値低下をできるだけ防ぐために増やすまではいかなくとも「資産を守る」という行動も必要です。

 

ちなみに、銀行に貯金することは資産を守るとはいえません。むしろ資産が確実に目減りしていく現象が起こります。考えれば誰もがわかることですが、先ほどからお金の価値が変わっていくということをお話ししました。少なくとも、これから上昇していくであろう物価や税金の上昇率と同程度の銀行の預金金利が付かない限り、お金の価値は減り続けるということですから、日本の現在の銀行の預金金利では資産を守ることすらできないということは容易に理解できることです。

 

このようなことも考慮して、今の価値ではなく将来の価値に焦点を当てて準備を進めることが、豊かな将来をつくるためには必須といえます。

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連載豊かな人生を勝ち取るための思考~資産運用・保険編

NEXT GROUP 最高経営責任者

1987年生まれ、愛知県豊川市出身。
会社員時代、不況の煽りを受けて勤める会社が倒産するなど22歳までに3度の転職を経験。会社に依存し続ける人生に疑問を持ち、24歳の頃、サラリーマンとして働きながら自分自身で将来や今の生活を豊かにすべく、まったくのゼロから資産形成を開始。わずか18カ月後、2億5000万円以上の資産構築に成功する。
現在は資産形成アドバイザーとして日本中で年間50以上の講演をこなす人気講師として活動する傍ら、法人向けの経営コンサルティングや日本最大規模のシェアアビリティスペースの運営、電力会社や省エネ商品のメーカー、ブライダル事業や洋菓子店の経営など幅広く活動。バングラデシュではドラッグストアの運営、インドネシアでは日本語学校や農園の運営からリゾート開発など、29歳にして4つの会社の代表と7つの会社の役員を務める。
2016年6月には、取締役を務めるインドネシアにあるバイオマス事業の会社を上海市場に上場することに成功し、政府とともに環境保護活動などにも取り組む。

著者紹介

豊かな人生を勝ち取る30の思考

豊かな人生を勝ち取る30の思考

中邨 宏季

幻冬舎メディアコンサルティング

現在、多くのビジネスパーソンが将来のお金や仕事、人間関係の悩みを抱えていると思います。しかし、安易に「ノウハウ」に飛びつくのは危険です。 本書では、29歳の若さで年商10億円のグループ会社をつくりあげた著者が人生を…

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