なぜ銀行の「外貨預金」に飛びついてはいけないのか?

前回は、銀行員を「お金のプロ」と考えてはいけない理由を説明をしました。今回もその続きです。銀行の「外貨預金」を例に見ていきましょう。

外貨預金は往復の「為替手数料」に注意!

前回に引き続き、「銀行をお金のプロだと考えない」について見ていきます。

 

例えば、「外貨預金」などもそうです。日本の銀行の預金金利はもはやお話にならないぐらいの低金利なので、相対的に金利が高く、時には為替差益も期待できる外貨預金に関心があるという人も少なくありません。

 

ここでも、「どの通貨を選べばいいのか、外貨預金はよくわからないから銀行で扱っているものならいいだろう」という考えの人が少なくありません。

 

そして銀行の外貨預金窓口に出向くと、たしかに日本の預金金利に比べれば人気のオーストラリア(豪)ドルなどは何十倍もの金利ですから飛び付きたくなります。そこで銀行に勧められるまま取引を始めると、もうその時点で銀行はほぼ確実に利益が得られるのです。

 

それに対して、外貨預金を始めた顧客側は利益が得られるかどうかはわからない。冷静に考えれば、かなり不平等というかリスキーな話ではないでしょうか。

 

なぜ、そんなことになってしまうのか。そこには、こんな裏側のカラクリがあります。表側だけを見れば、日本円での普通預金金利が0.001%とすれば豪ドルは0.45%(例です)と、魅力的な差があります。

 

ですが、実は銀行間でお金をやりとりする時の金利(銀行間取引市場での金利)は、それよりもさらに数%高いのです。仮に日本の銀行と海外の銀行間での金利差が2.4%あれば、銀行は何もしなくとも2%の金利手数料が得られることになります。

 

さらに外貨預金は日本円を外貨に両替して預金し、利益を確定させるにはその外貨を再び日本円に両替しないといけません。要するに計2回、往復での「為替手数料」がかかってしまいます。この為替手数料も大手銀行であるほど高額なので有名です。しかも、昨今のような国際情勢では経済の専門家でも為替動向が読めない。そうなると、為替リスクによって大損することもあり得ます。

 

見た目の金利に惹かれて、銀行が扱う「預金」と名が付く商品だから大丈夫だろうと、きちんと理解せずに勧められるまま飛び付くと、銀行を儲けさせるだけになるかもしれません。こうしたことも、ちょっと調べれば専門家でなくてもわかることなのですが、銀行というだけで無条件に信頼してしまう人が多いのです。

「誰かから聞いた話」で投資をするのは危険

お金を増やしたり守ることに関心を持って相談するのはいいことです。しかし、どこに相談するのかを間違っている人が多い。銀行や証券会社に相談すれば、基本的にはその会社に都合の良い方向に話が進みます。

 

そうではなく、直接の利害関係がない専門家の話を聞くということが必要。そこで話を聞いたり自分で調べてもよくわからないもの、リスクコントロールが難しそうなものには手を出さない。これが鉄則です。

 

これも私がよくセミナーや講座でもお話しするのですが、お金を動かしたくなったら、まず「ちょっと待て」を自分にすること。

 

ちゃんと自分で何をしようとしているのか、何が得られて何をどれぐらい失う可能性があるのかわかっているか自分で自分に確認をする。それから始めたほうが結局はプラスが大きいのです。

 

資産運用の世界は確かに、やってみないとわからないことが多いです。絶対に思い通りになることなどあり得ません。しかし、うまくいったらこうなる、失敗したらこうなるなど成功も失敗もある程度の範囲内では想定することはできます。

 

この想像すらせずに何となく進んでしまう、もしくは諦めてしまうのはとても愚かなことです。堅実に考えるのなら、もっとも悪い結果のケースでどのようになるのかをしっかりと理解しておきましょう。

 

特に、一般の「誰かから聞いた話」で動いてしまうのは要注意。自分が投じたお金が「明日ゼロになってしまう可能性」があるかどうか。その視点は必ず忘れないようにしてください。

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連載豊かな人生を勝ち取るための思考~資産運用・保険編

NEXT GROUP 最高経営責任者

1987年生まれ、愛知県豊川市出身。
会社員時代、不況の煽りを受けて勤める会社が倒産するなど22歳までに3度の転職を経験。会社に依存し続ける人生に疑問を持ち、24歳の頃、サラリーマンとして働きながら自分自身で将来や今の生活を豊かにすべく、まったくのゼロから資産形成を開始。わずか18カ月後、2億5000万円以上の資産構築に成功する。
現在は資産形成アドバイザーとして日本中で年間50以上の講演をこなす人気講師として活動する傍ら、法人向けの経営コンサルティングや日本最大規模のシェアアビリティスペースの運営、電力会社や省エネ商品のメーカー、ブライダル事業や洋菓子店の経営など幅広く活動。バングラデシュではドラッグストアの運営、インドネシアでは日本語学校や農園の運営からリゾート開発など、29歳にして4つの会社の代表と7つの会社の役員を務める。
2016年6月には、取締役を務めるインドネシアにあるバイオマス事業の会社を上海市場に上場することに成功し、政府とともに環境保護活動などにも取り組む。

著者紹介

豊かな人生を勝ち取る30の思考

豊かな人生を勝ち取る30の思考

中邨 宏季

幻冬舎メディアコンサルティング

現在、多くのビジネスパーソンが将来のお金や仕事、人間関係の悩みを抱えていると思います。しかし、安易に「ノウハウ」に飛びつくのは危険です。 本書では、29歳の若さで年商10億円のグループ会社をつくりあげた著者が人生を…

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