今回は、指輪を永く身に着けるための留意点を見ていきます。※本連載は、諏訪貿易株式会社の会長として、世界各国の宝石および宝飾関連業者とのビジネスを行っている諏訪恭一氏の著書、『価値がわかる 宝石図鑑』(ナツメ社)の中から一部を抜粋し、主要な宝石について、その価値や品質、選び方などを紹介します。

指輪が指から外れなくなってしまった!

宝石の装身具を永く身に着けていると、予想外の出来事に見舞われることがあります。ここでは実際にあったトラブルと、対処法を紹介します。

 

<ケース1>指輪は外せなくなってしまうことがある

 

一般的に指の太さは年齢とともに変化し、知らず知らずのうちに、抜けなくなってしまうことがあります。

 

そんなときは、下記のようなリングカッターを使います。

 

 

 

先日も知人が外れなくなった指輪を切断した際、指に合う番号は♯21なのに、なんと指輪は♯14で、7番の差がありました。消防署にはこのカッターが常備されているようですが、後のことを考えると宝石店に相談したほうがよいでしょう。

「拍手」で指輪が曲がり、宝石が落ちることも・・・

<ケース2>指輪は曲がってしまうことがある

 

指輪は条件が重なると、ひどく曲がってしまうことがあります。例えば左手に宝石をセットした指輪、右手に幅広で強度のある指輪を着けて、コンサートなどに行ったとします。そこで拍手をすると、右手の指輪が金槌の役割をしてしまい、左手の指輪に打撃を与えます。

 

20~30回の拍手で、指輪の腕に槌目がつき、曲がって爪が開いて宝石が外れやすくなります。最悪の場合は紛失ということもあります。宝石の指輪は繊細な仕立てのものが多いので、両手に指輪を着けている時は拍手に注意が必要です。

 

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