今回は、賃貸物件の給湯設備を「プロパンガス」に切り替えるメリットを見ていきます。 ※本連載は、株式会社タカ・コーポレーション代表取締役、中村 隆氏の著書『続・究極の不動産投資術』(株式会社タカ・コーポレーション)の中から一部を抜粋し、不動産の購入から、入居者募集、物件の維持管理まで、「究極の不動産投資術」の具体的な内容を解説します。

プロパンガスならメンテナンス費用はすべて無料!?

私はいろいろな大家から相談を受けます。

 

M氏からの相談をご紹介します。M氏は相模原と東京都にマンションをお持ちです。1棟は都市ガスで1Kが40室ありました。もう1棟も1Kが40室あります。

 

しかしオール電化になっていました。このオール電化が非常にお金がかかるのです。電気給湯器が20年くらいたつと故障するようになり買い替えしなければならなくなるのです。買い替えするのに1台30万円もかかります。それを40台で1200万円もかかることになります。M氏のマンションも既に3、4台を取り替えていてこれからまた故障がきてもお金が用意できなくて困っていて、税理士の紹介で私の所に相談に来られました。

 

私はM氏に私のプロパンガス業者を紹介しました。プロパンガスに替えればこれからのメンテナンス費用はすべて無料になります。今までは何か不都合が起きた時は管理会社に入居者から電話が入ります。管理会社は大家に電話して業者の手配をして見積もりをだします。そして大家はその支払いをします。その支払いが今後一切なくなる聞けばどんなに大家と管理会社は助かるでしょうか?

 

私も小山のマンションは一度プロパンガス業者を変えています。それによってすべての部屋に火災警報器を無料で設置してもらいました。また、給湯器が故障したりした場合もすべて新品に替えてくれる契約もしています。ガス関係で何かあったらすぐに対応してくれます。大家業にとって一番お金に優しいのはプロパンガス会社と取引することです

都市ガスからプロパンガスに変える大家も増えている

M氏のもう一つのマンションは都市ガスでした。これも給湯器が故障する時期にきており、やはり1台に付き4万円以上費用がかかり40台で160万円以上費用がかかるのでどうしたらいいかという相談でした。

 

今都市ガスのマンションオーナーが敢えてプロパンガスに変更している例が東京都内でも増えてきています。それは築20年以上のマンション・アパートで設備を刷新する費用を賄う資金的余裕がないとの理由からプロパンガスに切り替えているそうです。

 

メリットばかりではなく都市ガスからプロパンガスに変更した場合のデメリットをいうと、入居者の支払うガス料金が値上がりすることです。1カ月につき1000円から2000円程度値上がりします。その値段を家賃から引いて募集すればいいのです。また以前の家賃でも納得してもらえれば問題ありません。

 

私の木造アパート2棟と鉄骨マンション2棟はすべてプロパンガスです。給湯器が壊れても無料で新品に替えてくれます。私が費用を今まで出したことは一度もありません。だから私はプロパンガス会社が大好きなのです

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    本連載は、2012年3月20日刊行の書籍『続・究極の不動産投資術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    続・究極の不動産投資術

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    中村 隆

    株式会社タカ・コーポレーション

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