隣の土地は借金をしても買ったほうがいい理由

今回は、隣の土地は借金をしても買ったほうがいい理由を紹介します。本連載は、株式会社タカ・コーポレーション代表取締役、中村 隆氏の著書『続・究極の不動産投資術』(株式会社タカ・コーポレーション)の中から一部を抜粋し、不動産の購入から、入居者募集、物件の維持管理まで、「究極の不動産投資術」の具体的な内容を解説します。

「収益のない土地の固定資産税は無駄」

前回の続きです。売主さんに毎年いくら固定資産税を支払っているのかを確認した私の意図は、売主さんに毎年固定資産税を何万円も支払っていることを再認識してもらって、いかに無駄な出費をしているかを痛感させることでした。Y不動産から電話が来る度に固定資産税のことばかり言い続けました。売主に毎年無駄な出費をしていることを洗脳させるためでした。

 

売主さんの気持ちの変化を確かめるために、私は思い切って指値を100万円から128万円に上げて、売主さんの毎年支払う固定資産税を私が肩代わりしてあげようとしました。

 

しかし売主さんは安すぎると納得しませんでした。まだ洗脳が足りませんでした。再び長期放置プレーに入り、相手の出方を見守っていくことに決めました。すると12月に入りY不動産ではなく新たに売主の依頼を受けたY商事から電話が入りました。売主さんが指値通り128万円で売りたい意向があるとの内容でした。やっと「キター」と興奮しました。

 

しかし義父から、タカ・コーポレーションが購入すると土地の名義が二つに分かれるので具合が悪いと、いざ買う段になってストップがかかりました。義母名義で買いたいといわれました。そこで私ではなく義母が買うという絶好の値下げの言い分を得ました。私はY商事に年内は忙しいので来年になったら電話しますとし、即答をしませんでした。

 

そして2009年1月にY商事に電話しました。「今現在はタカ・コーポレーションに資金的余裕がなく購入することができません。でもせっかく128万円まで納得してもらっているのであれば、これから私が責任を持って義母を説得しましょう。100万円なら買うかもしれませんので私は義母を説得しますからあなたは売主を100万円で説得してくれませんか? ここまできたらお互いにやり遂げましょう」とY商事の担当者に言いました。

 

Y商事が売主を128万円から100万円にするよう説得するのと同時に、私も義母を100万円で説得するようにしたのです。その結果2月に入りとうとう売主は100万円で納得しました。めでたく売主と義母は100万円で固定資産税評価額430万円の土地の売買契約書を交わすことができました。

「隣の土地」の購入によって所有地の価値が上昇

この私のケースはレアなケースですが、固定資産税だけ毎年支払っているだけの土地所有者は全国にいっぱいいます。皆様もこれをぜひ応用してください。この方法はあまり知られていないと思います。しかし誰でもすぐに応用して使えます。

 

ポイントは「毎年支払う固定資産税を私が肩代わりしてあげましょう」です。売主さんを毎年支払う固定資産税の支払い義務から解放してあげましょう。最後に売主さんもスッキリしますので感謝のお言葉が売主さんからいただけると思います。

 

この時の不動産売買契約による経済的利益は絶大であると私は思っています。この取引による経済的利益は少なくとも700万円はあると思います。私は700万円の経済的利益を義母にもたらした日本一の親孝行な義理の息子だとこの時は我ながら満足していました。

 

700万円の内訳は、路線価で405万円していたものを100万円で購入した差額が305万円と、それに加えてもともとあった土地について、今までは道路から入る入口が二つの内一つしかなかったのが二つになったことで坪当たり2万円以上評価が上がっていると考えられ、200坪×2万円で400万円の評価増です。隣地を購入した結果、立派な整形地でかつ道路の入り口も出口も完備していれば、将来ファミレス等に土地を貸し付けて長期契約もできる可能性もあり、以前とは格段に土地の価値が上がったと思います。

 

やはり隣の土地は借金してでも買えと昔のことわざにもあるとおり、買うことによって自身の土地の評価を上げることができることに皆様もぜひ注目してください。

本連載は、2012年3月20日刊行の書籍『続・究極の不動産投資術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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連載満室経営のノウハウを公開! 究極の不動産投資術

株式会社タカ・コーポレーション 代表取締役

1958年生まれ。京都育ち。
1982年中央大学法学部卒業後、大手証券会社に就職する。
サラリーマン時代に宅地建物取引主任者の資格、証券アナリストの資格、CFP の資格を取得する。
2005年2月に銀座で1LDK のマンションを購入して、不動産業を開始する。同年7月に神奈川県相模原市に2棟のアパートを購入し、同年9月に同県厚木市に1棟のマンションを購入する。
2006年7月に栃木県小山市に1棟のマンションを購入して全室94室のオーナーになる。
同年11月に長年勤めた会社を退職して(株)タカ・コーポレーションの代表取締役社長に就任する。
2011年3月、(株)リストワールインターナショナル(北海道知事 石狩(1) 第7829 号)代表取締役に就任する。

2014年から2015年にかけて個人所有の不動産を全て売却する。
2014年から株式会社タカコーポレーション名義で競売にて地方の割安物件を購入し始める。
2015年6月株式会社タカコーポレーション本社を目黒区から港区赤坂に移転する。
2016年1月東京都の経営革新計画にかかわる承認(安価な賃貸住宅の提供)を取得する。
現在保有物件は北海道に40室マンションを2棟、8階建てビル1棟、4階建てビル1棟、ホテル1棟をはじめ
秋田県に40室、マンションを2棟、5階建てビル1棟、戸建てを2戸
青森県に戸建てを1戸、
岩手県に40室マンションを2棟、戸建てを2戸、
宮城県に戸建てを1戸、
新潟県に4階建てビル1棟、ペンション1棟、
富山県に戸建て1戸、
群馬県に2階建てビル1棟、戸建て3戸、
神奈川県に戸建て1戸、
静岡県に3000坪の土地、旅館1棟

地方の自社保有物件の管理は東京本社で行い、防犯カメラ設置によりリアルタイムの現地の様子を把握するとともに、部屋の掃除等のため1週間から2週間、現地に出張もしている。
このような今までの経験やノウハウを活かし全国の大家さんの不動産賃貸経営の相談に応じ支持を得ている。
現在、全国の大家さんの無料相談・業者紹介・火災保険見積もり・投資用不動産購入相談・仲介業を営む。

■タカ・コーポレーション
http://www.taka-corporation.net/

著者紹介

続・究極の不動産投資術

続・究極の不動産投資術

中村 隆

株式会社タカ・コーポレーション

貯蓄ゼロから年間5,000万円の家賃収入を得られるまでの実体験を惜しげもなく公開! 実践で使えるノウハウが凝縮された一冊。 ○本書のポイント ・不動産投資は最初に設置するまでが手間がかかるが、一度設置すれば24時間365日…

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