今回は、不動産売却で得た利益の「配分」の重要性について説明します。※本連載は、株式会社OKAMURA代表取締役、岡村恭資氏の著書『なりたい人だけが資産家になれる―やれば儲かる不動産の取得と売却方法教えます』(風詠社)の中から一部を抜粋し、投資用不動産の取得と売却について実践的な方法を紹介していきます。

目先の利益に固執すると、大きな利益を削ることに

不動産手数料を規定から削ろうとする頭の悪い連中がいますが、これは最低の手です。仲介業者は仲介料でしか利益を出せないので既定の最大値を支払うことが当然なのです。もし、あなたが物件を購入した時や売却した時に仲介料の支払いをしぶれば二度と物件の持ち込みはないと思ってください。利益の出る取引をみすみす自分でつぶしていることに気づかない愚か者といえます。

 

目先の利益しか見えないものにとって手数料を支払うことは利益を削っているように思うかもしれないが逆なのです。

 

多くの手数料がもらえるところにこそ不動産資料は集まってくるのです。

 

例えば、不動産仲介業者が仲介料のほかに工事業者と結託して工事費から手数料をもらう。これは、一見すると普通の商売と思えるもしれませんが、買い手の側に立てば、より高いものを買わされているわけですし、工事業者は利益の中からその手数料を支払うのです。自分だけがより多くの利益を得たいという考えは日本人の心理にもそぐわないと考えます。以下にも気を配ってほしいと思います。

 

・利益の配分を高所から考える。

 

・利益配分は取り掛かる前に予め配分値を決めておくこと。

 

・最終購入者の分布を考慮しているか。

 

不動産物件は売却のとき、入居のとき、業者に任せてしまうことがないようにしたい。相場観がないと思わぬ損をしてしまうものです。

 

特に長期戦となる収益物権の場合は十年後の人口動態まで確認すべきです。

 

不動産投資で大きな金額を扱うようになったら、徐々に利益はおさえて社会貢献を目指したい。

 

あなたが消費する量はたかが知れています。より多くのものを残しても墓には持っていけないのです。子孫に残すとなれば相手が困るほどのものにならないことが必要です。そこまで考えることが出来れば社員の給与と賞与に廻しましょう。必ずいい意味でその効果は出ます。

価格が下がったときに仕入れるのが投資家の仕事

二十年先を見てもわかりません。十年先ならわかるが政府方針で何とでもなってしまうものです。現状が一番の判断材料です。将来のことなどわかるわけがないので取り敢えず、今どれくらいの価値になるのかを考慮します。

 

一度の取引で目指すのは一年分の生活費360万円を最低の数字と設定します。事業が負担となるのは取り扱い単位が少ないためでありますから、一度で稼ぐ単位を可能な限り多くすること。

 

つまり、物件を売るときは1万円でも多くして、購入するときはあと10万円をねばります。10万円はあなたの生活を豊かにしてくれる源泉なのです。

 

歴史は繰り返します。

 

景気は二度と戻らないと思うなかれ。必ず回復してくるのが景気です。価格が下がったときに仕入れるのは投資家のもっとも必要な仕事であります。

 

高値のときにも安い買い物は見つけることが出来ます。高額なものはそこにしか価値がないとき以外は手を出してはいけません。

 

特別土地保有税にも注意が必要です。これは、市内に一定の規模の土地をなんら使用せずに放置しておくと掛けられる税金です。

 

現在のところ、国土法の申告と同じで届出だけでよいという程度のレベルに落ち着いていますがいつ何時、復活するかわからないので物件を放置してはなりません。

本連載は、2016年7月9日刊行の書籍『なりたい人だけが資産家になれる―やれば儲かる不動産の取得と売却方法教えます』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

なりたい人だけが資産家になれる―やれば儲かる不動産の取得と売却方法教えます

なりたい人だけが資産家になれる―やれば儲かる不動産の取得と売却方法教えます

岡村 恭資

風詠社

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