前回は、フィリピン不動産投資で「利回り10%以上」の運営を実現する方法について説明しました。今回は、3ベッドルームがお勧めといえる理由を見ていきます。

手ごろな価格の物件は「供給過多」になる懸念も

部屋のタイプには、日本のワンルームと同じような単身向けのスタジオタイプもありますが、2ベッドルーム以上のものが好まれます。

 

また、日本人や韓国人に貸す予定ならば、必ずバスタブがあるものを選んだほうがよいでしょう。日本人のニーズは本当に細かいので、条件を満たす物件を探すのが大変です。

 

もしも資金に余裕があれば、3ベッドルームの物件をお勧めします。価格帯はかなり高くなりますが、物件の絶対数が少なく、転売するにしても必ず属性の良い人が購入します。日本の駐在員向けとして貸す予定ならば、絶対的に高級物件のほうがニーズはありますし、運がよければ法人需要も見込めます。

 

手ごろな1000万円前後の物件は、供給過多になりやすいことが懸念されています。しかし、インド人や中国人など現地採用の外国人労働者も増えていますので、入居付けに関してはまったく問題ありません。

 

フィリピンではコールセンターの会社が急増しており、そこで働いている外国人の多くが賃貸住宅に住んでいます。会社の福利厚生が手厚い駐在員、特にスウェーデンやノルウェーのような北欧系労働者は、初任給40万円が相場です。

 

「地方高利回り」の投資法も狙い目!?

同じ価格帯で同じ広さの物件であっても、立地によって家賃は変わり、それによって利回りも変化します。

 

オフィスやモールから近い40㎡前後の1ベッドルームでは、家賃相場は3万5000~4万ペソになります。しかし少し離れた立地だと、同じ平米数でも2万5000ペソまで下がります。これは日本の賃貸でも同じで、家賃相場は立地に左右されます。

 

日本でも、県庁所在地や政令指定都市の中心部など、好立地とされるエリアでも、物件数は多く競争も激しいのが実情です。むしろ人が知らないようなマイナー地方都市のほうが、需要は少ないですが供給も少なく、物件の絶対数が少ないため高い家賃の物件でも意外と埋まっていたりします。いわゆる「地方高利回り」の投資法です。

 

フィリピンでは、セブ島のリゾート物件がそれに該当するのでしょう。いずれにしてもリスクがあるからこそ、高収益に期待できる……そういった側面もありますから、しっかり入居ターゲットを見極めて物件を購入することが大切です。

本連載は、2016年2月27日刊行の書籍『億万長者になりたければ、フィリピン不動産を買いなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

億万長者になりたければ、 フィリピン不動産を買いなさい

億万長者になりたければ、 フィリピン不動産を買いなさい

鈴木 廣政・渡辺 頼子

幻冬舎メディアコンサルティング

止まらない人口減少、オリンピック相場の反落、不動産市場の縮小――国内不動産暴落のXデーは、刻一刻と近付いています。 これを裏付けるように、事実、家賃下落や空室率上昇などの問題は年々深刻化しているのです。 そん…

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