今回は、運営するAirbnbの「キャンセル料」の決め方を見ていきます。本連載は、Airbnb総合研究会代表、阿部ヨシカズ氏の著書、『Q&Aですぐわかる!Airbnbで始める初めての民泊』(扶桑社)の中から一部を抜粋し、Airbnbを始める前に知っておきたい「宿泊料」に関する知識をQ&A形式で紹介します。

「柔軟」「普通」「厳格」の3種類からホストが選択

Q.キャンセル料はどうやって設定するの?

 

Airbnbには、予約のキャンセルに関し「キャンセルポリシー」と呼ばれるルールがあります。これは、ゲストの都合により予約がキャンセルされた場合、どのようなキャンセル料が発生するかを示したものです。キャンセルポリシーには「柔軟」「普通」「厳格」の3種類があり、ホストが自由に選べるようになっています。それぞれの条件は、次の通りです。

 

●「柔軟」…到着1日前までに解約すれば100%返金(手数料を除く)

 

●「普通」…到着5日前までに解約すれば100%返金(手数料を除く)

 

●「厳格」…到着1週間前までに解約すれば50%返金(手数料を除く)

 

各ホストがどのキャンセルポリシーを設定しているかはリスティングページの「料金」に表示されており、ゲストは予約を確定する際に、これに同意しなければなりません。

キャンセル料が免除となる「酌量すべき事情」とは?

キャンセルのやり取りのなかで、万が一ゲストから苦情が発生した場合、チェックインから24時間以内にAirbnbに報告をしましょう。必要であればAirbnbが仲裁に入り、ホスト、ゲストのどちらに非があるか、あるいは、その後どのように対処すべきか判断を行います。

 

ときにはやむを得ない事情により、ゲストが確定済みの予約をキャンセルしなければならないこともあるでしょう。そういった場合は、ホストの設定したキャンセルポリシーに関わらず、Airbnb側が判断し、返金を決定する場合もあります。返金を受けるにはこれを裏付ける証拠資料の提示が必要ですが、ゲストの家族の死、訪問先の政情不安、陪審員などの国民義務の遂行のためなどが、「酌量すべき事情」にあたります。

 

万が一、ゲストからキャンセル料免除についての申し入れがあった場合は、自分だけで判断せず、Airbnbに問い合わせるか、ゲストからAirbnbに報告するように勧めましょう。

 

A.キャンセルの条件を、ホストの裁量で「柔軟」「普通」「厳格」の中から選んで設定できる。

本連載は、2016年5月30日刊行の書籍『Q&Aですぐわかる!Airbnbで始める初めての民泊』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

Q&Aですぐわかる! Airbnbで始める初めての民泊

Q&Aですぐわかる! Airbnbで始める初めての民泊

阿部 ヨシカズ

扶桑社

この一冊を読めば誰でも、話題の「民泊」を始められる! 外国人観光客の増加を受け、急速に注目を浴びる民泊。自らもAirbnbのホストとして活躍する著者が、自身の経験をもとに「騒音・ゴミ問題を防ぐには?」「英語力はどの…

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