今回は、運営Airbnbの「清掃料」は宿泊費と分けて設定すべき理由について見ていきます。本連載は、Airbnb総合研究会代表、阿部ヨシカズ氏の著書、『Q&Aですぐわかる!Airbnbで始める初めての民泊』(扶桑社)の中から一部を抜粋し、Airbnbを始める前に知っておきたい「宿泊料」に関する知識をQ&A形式で紹介します。

清掃料は1日ごとではなく「1回の宿泊ごと」にかかる

Q.清掃料はどれくらいが目安?

 

まず、清掃料の基本を確認しましょう。清掃は毎日行うのではなく、1回の宿泊に対して1回、チェックアウトした後に行うのが通例です。

 

ですから、例えば1週間滞在したとしたら次のようになります。

 

○宿泊費×6泊+1回分の清掃料

 

金額の相場は、一般的には、5000円くらいに設定している人が多くなっています。というのは、代行業者に頼む場合の、1ルームや1Kの清掃料が大体これくらいの値段だからです。

 

5000円が安いか高いかは、様々な見方があるでしょう。例えば、滞在日数が長ければ、1回の清掃料は苦にならないかもしれませんが、わずか数日の滞在で5000円の出費は痛いものです。逆に、この値段を大きく超えて設定してしまうと、ゲストからは清掃料が高いという印象になります。「まるまる貸切」で一戸建てであれば、清掃料は1万5000円から2万円くらいにもなり、かなりの負担になります。

宿泊料を安く設定するためにも、清掃料は別扱いに

ホストの中には、清掃料を設定せずに宿泊料に含めている人もいます。ですが、清掃料を宿泊費の中に入れて考えていると、宿泊費が高めに設定される傾向にあります。それよりも、清掃料は別にして、宿泊料を安めに設定したほうがリスティングを見てくれる可能性は高くなるでしょう。

 

清掃を自分でやるという人は、清掃料をとるかとらないか、値段をどう設定するかは、その人次第ということになります。ただ、「作業賃くらいはとりたいな」と考えるなら、上限はやはり代行業者を使った場合と同じ5000円くらいになるでしょう。もしくは、基本は自分で清掃することにして、忙しいときだけ業者を頼むという形もいいかもしれません。

 

「シェア」の場合は、自分の部屋を掃除するときに一緒に掃除する人がほとんどなので、清掃料を取らずに、宿泊費も安い設定にしておくというケースもあります。

 

A.1Kや1ルームは代行業者に依頼した場合1回5000円くらい。清掃料は宿泊費とは別で設定し、宿泊費を安く抑えるのが◎。

本連載は、2016年5月30日刊行の書籍『Q&Aですぐわかる!Airbnbで始める初めての民泊』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

Q&Aですぐわかる! Airbnbで始める初めての民泊

Q&Aですぐわかる! Airbnbで始める初めての民泊

阿部 ヨシカズ

扶桑社

この一冊を読めば誰でも、話題の「民泊」を始められる! 外国人観光客の増加を受け、急速に注目を浴びる民泊。自らもAirbnbのホストとして活躍する著者が、自身の経験をもとに「騒音・ゴミ問題を防ぐには?」「英語力はどの…

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