老後に必要とされるお金は約3000万円といわれる昨今、豊かな老後を目指すには資産運用が必須です。本連載は、株式会社OKAMURA代表取締役、岡村恭資氏の著書『なりたい人だけが資産家になれる―やれば儲かる不動産の取得と売却方法教えます』(風詠社)の中から一部を抜粋し、投資用不動産の取得と売却について実践的な方法を紹介していきます。

「何もしない」というのが現実に近い!?

不動産投資の具体的な実務は、何もしないというのが現実に近いのですが、しいて言えば私の場合は、今は契約日と決済日に各々数時間自由を奪われているくらいです。

 

準備期間が必要なため社員がその準備にあたるのですが、私の担当は仕入れる現場を自分の目で確認して、売れるものかどうかを判断します。重要事項説明書は契約前に仲介担当者が確認することになっていますが、ほとんどの物件について何を判断すべきかが分かっているので要点だけを押さえます。確かに30年の経験が土台になってはいますが、通常は2物件も現場を踏めばことは足ります。

 

税金についても、収入が1500万円までは節税を心掛け、それ以上の収入になったところで、税理士さんに確認を取るくらいで良いのではないでしょうか。

 

しかし、経理関係のお話についても徐々に理解をしていただきます。法人化していれば特にそうですが決算は毎年やってくるし、どこを触れば黒字になり、より有利に経営していけるかなど自分で判断することが重要になってくるからです。

利益だけなら「売上-経費」の理解で十分

税理士さんも人間ですから、間違えることもあるでしょう。しかし、間違えば大きな損失につながるかもしれません。必ず、決算書を手にして納税額の概算値くらいは自分で弾いてみましょう。自分で思っている数字と差が大きければ、どこに間違いがあったかを理解することも重要です。

 

難しいことは何もありません。複雑にして話が見えないようにしている人たちがいるのですが、それはそれでざっとした利益だけなら「売上-経費」で十分です。

 

代表者の取り分は、最初から決めておかないと経費になりませんから注意しましょう。儲かったと思ってどんどん使うと税金対策が追い付かず大きな追徴を掛けられるという本末転倒劇が待っています。

 

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本連載は、2016年7月9日刊行の書籍『なりたい人だけが資産家になれる―やれば儲かる不動産の取得と売却方法教えます』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

なりたい人だけが資産家になれる―やれば儲かる不動産の取得と売却方法教えます

なりたい人だけが資産家になれる―やれば儲かる不動産の取得と売却方法教えます

岡村 恭資

風詠社

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