子どもの成長を左右する「成功と失敗」の捉え方

今回は、子どもの成長を左右する「成功と失敗」の捉え方について見ていきます。※本連載は、東京大学薬学部卒業で、現在は作家、心理カウンセラー、イラストレーターとして活躍する杉山奈津子氏の著書、『偏差値29からなぜ東大に合格できたのか』の内容の中から一部を抜粋し、子どもの能力を最大限に引き出す親の役割と、短期間で劇的に偏差値を上げる学習法を公開します。

「合格する」ことや「賞をとる」ことが成功ではない!?

「自分は今まで、賞を逃したことの方が多かった。ノミネートされても賞を勝ちとれる人聞は20%で、残りの80%はとれないのです。この後の食事会でみんなは80%の人たちに、残念だったね、次頑張れば大丈夫と声をかけ、慰めるでしょう。目を合わせないように振る舞う人もいるでしょう。しかし、その人たちは本当に敗者なのでしょうか?そんなわけがありません。彼らは全員、役者になりたいと願い、そして実際に夢を叶えた、やりたいことをやれている成功者なのです」

 

多くの人は、合格することや賞をとることばかりを「成功」と捉え、それができなけれ
ば「失敗」と決めつけてしまうクセがあります。成功と失敗の捉え方を誤ってしまうと、
能カを伸ばす妨げにしかなりません。

 

賞をとったり合格したりすることを成功の基準に設定するのは、目安としては単純でわかりやすいでしょう。しかし、こうしたことだけを成功と定めると、自分に才能がないことを恐れて前に踏み出すのを避けてしまいます。手紙をもらった先ほどの学生も、この状態です。

「穴から出るために役立つ」道具を渡すのが親の役割

「挫折も失敗もしない唯一の方法は、挑戦しないこと」という言葉があります。確かにノミネート自体を断っていたら、絶対に落選することはありません。しかし、絶対に賞もとれません。長い人生、目的地に向かって道を歩いていれば、必ず穴に落ちることがあります。でも、穴に落ちたら終わりではないのです。這い上がって、再び歩き出せば済むことなのです。

 

だから親は、ロープをもたせたり、上りやすいスパイクを履かせたりして、穴から出るために役立つ道具を渡してあげるべきでしょう。そうすれば、子どもは穴に落ちるのが恐くなくなります。

 

それなのに、道具ももたせず「穴に落ちたら終わりだから注意して」「絶対に穴に落ちてはダメよ」とひたすら教え込む親がいます。これでは子どもが不安になり、前に歩き出せなくなるのも当然です。子どもに様々な体験や学習をさせ、ミスをしたときは「そこから何が学べるか」「どうやったら成長できるか」を考える習慣を教えていきましょう。

 

自信がなくても行動し、挑戦し続けることが成功だと認識するようになれば、失敗を恐れずにどんどんチャレンジできます。その結果、能力も伸びて、いつの間にか賞をとれているのです。

静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業。作家、イラストレーター。心理カウンセラー。大学卒業後は、執筆活動や講演活動を積極的に行っている。著書に『鬱姫 なっちゃんの闘鬱記』(講談社)、『「うつ」と上手につきあう本』(大和出版)、『偏差値29からの東大合格』(中央公論社)、『偏差値29の私が東大に合格した超独学勉強法』(KADOKAWA)などがある。

著者紹介

連載受験生を「東大合格」へと導く心理テクニック

偏差値29からなぜ 東大に合格できたのか

偏差値29からなぜ 東大に合格できたのか

杉山 奈津子

幻冬舎

高校3年生の秋に“偏差値29”だった著者は、一浪の末、見事に東大合格を果たす。なぜどん底の成績でも、「自分は受かる」と信じられたのか。なぜ途中で断念することなく、努力を続けられたのか。本書は、自身と周囲の東大生の…

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