今回は、進化を続ける「明るい終活」について説明します。※本連載は、行政書士・尾久陽子氏の著書『定年直前から死んだあとまで。お金の手続きがすべてわかる本』(主婦と生活社)の中から一部を抜粋し、元気なうちに準備しておきたい「自分の死後」の手続きについて解説していきます。

タブーではなくなった「自分の死」を語ること

大地震などの災害遭遇や病気による余命告知、エンディングノートも市民権を得て、今や自分の死について語ることがタブーではなくなってきました。残される子どもに迷惑をかけたくない、相続を円滑に進めてもらいたいと思うのは、人として自然な発想です。

 

生きている間に、葬儀社と自分の葬儀について、予算や式場、祭壇形式を決める「葬儀生前契約」まですれば“終活”としては十分ですが、そこまでしなくても見積もりをとってみたり、互助会に入るなどがあれば、残された家族は故人の思いを実現するべくすみやかに動いてくれるでしょう。

最後まで自分らしく進める「明るい終活」

イオンの終活イベントにはお棺も登場。中に入ってふたを一瞬だけ閉める体験や、遺影をプロのカメラマンが素敵に撮ってくれるサービスもあります。

 

また、ネット上ではヤフーが2014年7月より「ヤフー!エンディング」を開始し、ネット葬儀手配に参入。生前に葬儀を予約し、死後、故人のメッセージがメール配信され、ネットにはお墓を表示、パソコンに向かってお参りできます。

 

最後まで自分らしく、子どもの心に何かを刻み、託すために。「明るい終活」はここまでやってきた、というわけです。

 

【フラワー葬や音楽葬などにも対応。葬儀の生前予約で思い通りのセレモニー】

葬儀の費用を準備していても、自分が希望する形の葬儀が実施されるとは限りません。葬儀や埋葬の形式に具体的なイメージがある場合は、事前に葬儀社と葬儀の打ち合わせを行い、契約しておくことも考えてみましょう。海洋散骨や樹木葬、フラワー葬、音楽葬などにも対応してくれます。

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    尾久 陽子

    主婦と生活社

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