その他 経営戦略
連載中小企業を元気にする「入札ビジネス」のメリット・デメリット【第6回】

入札ビジネス参入によって企業が得られる具体的なメリット②

入札

入札ビジネス参入によって企業が得られる具体的なメリット②

前回に引き続き、入札ビジネス参入によって企業が得られる具体的なメリットを見ていきます。※本連載は、株式会社ナビット代表取締役である福井泰代氏の著書、『20兆円の入札ビジネス』(二見書房)の中から一部を抜粋し、入札ビジネスの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

安いコスト、透明性、少ない参入企業など、利点は多い

前回に引き続き、入札ビジネス参入によって企業が得られる具体的なメリットを見ていきます。

 

⑥明朗会計で入金が速い

 

額が決まっているので明朗会計であることと、入金が速いということ。一般的な民間企業同士の取引の場合、納品後、発注側の検収などに時間がかかり、請求、入金の流れに至るまで時間がかかる場合があります。

 

けれども、落札した案件に関しては、仕事が終了して1カ月から1カ月半くらいで支払われることが多いので、とても安心です。入金時期が明確で、契約後の値引き交渉や、支払が遅れることはありません。

 

また、仕様書にもとづいて仕事をしますので、一般的な仕事のようにあれこれ余分な業務があとから発生することもありませんし、あとからサービスをつける必要もありません。

 

⑦販売コストがかからない

 

おもに物品に関してですが、通常かかる販売コストがほとんどかからないことがあげられます。

 

当然、物を販売するとなると、店舗をかまえ広告等を打ち、店頭やメディアなどで認知してもらう必要があります。けれども入札案件は、お客様の欲しがっている物品リストがすでにあるわけで、そこにピンポイントで入札をしていけばよいのです。広告費用などは一切発生しませんので、販売コストがかからないのも大きな魅力だと思います。

 

⑧意外と簡単なのにブルーオーシャン

 

意外と簡単にできるのに参入している企業が少ないブルーオーシャンであるということ。資格を取るまでは多少手間がかかりますが、取ってしまえば入札までの流れは意外と簡単です。

 

資格を取る→案件を探す→入札説明書で参加するかどうかを検討する→入札準備→入札という流れになります。プロセスはシンプルなので、法人であっても一人で入札まで進めることが可能です(落札後は、案件によって複数多数でおこなうものもあります)。

 

もちろん、落札にはコツがありますので、それがつかめるまでは失敗する、つまり落札できないこともあるかもしれません。けれども、落札できなかったからといって、大きな損失が出るわけではありませんので、どんどんトライしてみるとよいでしょう。

 

経験を積むと、落札金額の目安もわかってきますし、コツもつかめるようになります。「入札」と聞くと面倒くさい、関係ないと思っている人が、まだまだ多いので、今がチャンスです。

普通の会社が「国家プロジェクト」に関わることも可能

⑨国家プロジェクトに参加!

 

「政府統計」など国家で進められるプロジェクトの一環としての案件も、条件さえあえば入札に参加できることがあげられます。通常の仕事で、国のプロジェクトにかかわれることなど、ほとんどありませんから、それだけでも貴重な経験だと思います。

 

⑩電子入札は気軽にネットで

 

電子入札はネット環境さえあればデスクの前で気軽に案件を探すことができますし、まるでネットオークションのように簡単に入札参加ができます。

 

⑪どんなときも仕事が途切れないベルトコンベアー方式

 

民間の企業を相手に仕事をする場合は、相手しだいで仕事の有無や多寡が大きく左右されます。けれども、入札の場合は、年間を通して、途切れることなく案件は数多くあがってきます。

 

コンスタントに案件を探して入札しさえすれば、売上げを上げることができるのです。東日本大震災のときに、取引先からの発注がずいぶん減り、売上げが大きく下がりましたが、そんなときでさえ入札案件はたくさんありました。

 

官公庁は、年度末に案件が増える傾向にあります。自治体は官公庁に比べて安定していますが、夏の7月~9月に多くなります。自治体では月間約2万5千~3万件の入札情報が上がっています。それらのなかで自社ができる案件にコンスタントに入札していけば、ある程度の仕事や売上げは確保されるのではないでしょうか。

 

⑫指定業者を狙って売上げ安定

 

これは、ある程度落札経験を積んでからの話にはなりますが、何度か落札すると、指名競争入札で指名される業者になる可能性や、「随意契約」ができるようになる可能性もあるということです。

 

もしそうなれたら、定期的に大きな案件や安定した案件にかかわることができますので、売上げが安定することにもつながります。

福井 泰代

株式会社ナビット 代表取締役

神奈川県箱根町生まれ。成城大学経済学部を卒業後、キヤノン販売入社。営業成績は常にトップクラス。26歳で出産と結婚のため退職。
30歳の時に発明学会に入り発明を始める。31歳で満を持して創業。有限会社「アイデアママ」の社長になる。当時4つの発明をし、もっとも売れたのが「のりかえ便利マップ」である。現在は地下鉄などに採用されているが、発明当初は相手にされず苦汁を味わう。発明から3年目にしてやっと東京メトロに採用。現在は日本全国73%の駅に採用されている。企業コンセプトは「あったらいいなをカタチにする」こと。2児の母でもある。

著者紹介

連載中小企業を元気にする「入札ビジネス」のメリット・デメリット

20兆円の入札ビジネス

20兆円の入札ビジネス

福井 泰代

二見書房

えっ! こんな案件も入札で?入札は大きなビジネスチャンスだって知っていましたか? 入札は、皆さんが思っているほど難しくありません。 会社法人であれば、また個人事業主であっても、税金をきちんと納めてさえいれば、誰…

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