英語の習得における「学校教育」の弱点

前回は、子どもが英語嫌いになってしまった場合の対処法を説明しました。今回は英語の習得における「学校教育」の弱点を見ていきます。

バイリンガルは「言葉を自然に」習得している

英語が話せない日本人がいる一方で、幼いころに海外に住んでいた経験があり、日本人でも、流暢に英語を操る人がいます。かつて学校に一人はいたであろう「帰国子女」と呼ばれる人たちです。

 

帰国子女のように二つの言語を同等に操ることができる人は、「バイリンガル」と呼ばれ、どちらの言語も同じように使うことができる人もいれば、母語となる言葉と同等ではないながらも二つ目の言語を自由に使う人もいます。

 

両者に共通しているのは、「言葉を自然に習得した」ということです。学校で教科書を使って教師から教わるのではなく、普段の生活の中で耳にしたこと、目にしたことから、英語を自然に「自分のもの」にしてきた人たちです。

「インプット」「訓練」が不足しやすい学校教育

日本で生まれ育ってきた人たちが、英語を自然に習得してきた帰国子女のバイリンガルのように英語を身につけることはできないのでしょうか。

 

下記の図表は、日本の学校の授業で英語を習うときと、バイリンガルのように自然に英語を習得する場合との違いをまとめたものです。

 

[図表]自然に習得した言語と指導された言語

 

この図表を分析していくとバイリンガルのように自然に習得する場合と比べ、学校教育の不利な点は以下のようになります。

 

①正確さを問われ、英語を自由に使うことができない

②インプットの量が不足している。質も十分ではない

③練習が機械的なものになりがち。しかもその訓練が不足している

 

ここに、中学・高校と一生懸命英語を勉強してもなかなか英語が身につかない原因が潜んでいるのです。

本連載は、2016年2月25日刊行の書籍『バイリンガルは5歳までにつくられる』から抜粋したものです。本書で紹介している書籍、DVD、アプリ、WEB動画等の各種コンテンツは、2016年2月のものであり、今後予告なく変更することがあります。

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連載バイリンガルに育てるための「5歳までの英語習慣」

幼児英語教育研究家

ヒューストン生まれ。4歳で日本に帰国したのち、12歳でカナダへ。慶應義塾大学理工学部入学後、環境情報学部へ転籍。フランス語(第一外国語)、イタリア語(第二外国語)を学び、語学への理解を深める。卒業後は、日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社勤務、フリーランスで翻訳・通訳の仕事に携わるほか、日本の英語教育学者の第一人者である東京大学名誉教授の岡秀夫教授に師事。
現在は、敬愛大学でSkype英会話の講師を務めるほか、幼児英語教育研究家として子どもたちの英語教育に携わる。日本人男性との間にもうけた一女をバイリンガルに育て上げた。

http://life-produce.jp/

著者紹介

バイリンガルは 5歳までにつくられる

バイリンガルは 5歳までにつくられる

三幣 真理

幻冬舎メディアコンサルティング

グローバル化が叫ばれている昨今、世間では英語力が問われる風潮になりつつありますが、日本の英語力は依然として低いまま。学校での英語教育も戦後間もない頃からのスタイルとほとんど変わらないのが現状です。そのためか、日…

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