前回は、疲れやストレスの緩和に効果的な「丹田呼吸法」のやり方などについて説明しました。今回は、究極のセルフケアともいえる「瞑想」ついて見ていきます。

ストレスなどで疲れた自我を解放する

「瞑想」と聞くと、宗教のイメージを連想する人もいるかもしれません。けれども近年、趣味としてのヨガや、健康法としての呼吸法などが身近な存在となり、瞑想そのものが見直され、評価も高まっています。

 

瞑想とは、ひとことでいうと「何も考えずに頭を空にして、ストレスなどで疲れた自我を解放すること」です。また瞑想にはさまざまな種類がありますが、そこに優劣はありません。基本は、どの瞑想も「調身」「調息」「調心」という三調を整えることを目指すものです。ではいったい、瞑想にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

瞑想を行うことによって、今までなかった「気づき」が得られることがあります。すると瞑想を終えたあとでも、気づきを見つめ続けることで、人生を大きく好転させたり、こころを整えることができるようになります。

 

つまり、瞑想を行うことで、どんなことにも動じないようにこころを鍛えたり、穏やかでしなやかなこころに変えていくことができます。スピード化、効率化が進んだ現代は常に気忙しく、ストレスにさらされ続けている状態です。けれども、瞑想を行うことによって、「こころの持ち方、とらえ方次第で、環境とは関係なくこころは幸せになれる」ということを実感できるでしょう。

「瞑想のメリット」を感じる瞬間とは?

瞑想を習慣にすると、普段の暮らしや感じ方まで変わってきます。「瞑想のおかげで変わったのだろう」と気づく瞬間が増えるようになります。

 

【瞑想のメリットを感じる瞬間】

・日常のストレスが、以前よりも軽くなります。

・趣味や好きなことに没頭をしているとき、「気持ちがいい」「幸せ」などプラスの感情に満たされることが増えます。

・もともと持っていた能力をうまく発揮することができます。

・今まで意識することが少なかった「本当の自分の気持ち」に気づきやすくなります。

・コミュニケーションや対人関係のトラブルなどを、以前よりもうまく切り抜けられるよ
うになります。

・幼少の頃の記憶、ひいては母親の胎内にいた頃の感覚を思い出すようになります。

・目には見えない広大な「宇宙」の存在を感じるようになります。

 

自分の意志さえあれば、誰でも、いつでもはじめられるのが瞑想のよいところです。瞑想
とは、自分で自分の心身を整えていく、究極のセルフケアなのです。

本連載は、2016年2月28日刊行の書籍『1日3分で医者いらず こころとからだを整える「呼吸法」』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

1日3分で医者いらず こころとからだを整える「呼吸法」

1日3分で医者いらず こころとからだを整える「呼吸法」

丸山 浩然

幻冬舎メディアコンサルティング

頭痛、肩こり、不眠、イライラなどの不定愁訴は、ホルモンバランスの乱れや環境ストレス、精神的ストレスなどにより、自律神経のバランスが崩れることで発症するといわれています。その解決のカギともいえるのが、理論に基づい…

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