今回は、夫の全財産の相続して、ストレスフリーな生活を送ることのメリットを見ていきます。※本連載は、ファイナンシャルプランナー・高橋成壽氏の著書、『ダンナの遺産を子どもに相続させないで 50~70代のみなさまへ わが子のためにもなる相続と老後のマネー術』(廣済堂出版)の中から一部を抜粋し、50~70代の女性を対象とした相続対策のポイントなどをご紹介します。

「子どもたちへの依存」の代わりに「財産」を手にする

子どもたちに相続させず、夫の全財産を相続する──。

 

それは言いかえれば、「子どもたちに依存しない」ことと引き換えに、「財産を手にする」ということ、そしてまた、「自由を手にする」ことでもあるのではないでしょうか。

 

起きたいときに起きて、食べたいときに食べて、寝たいときに寝る。

 

「今日は○時くらいに○○に出かけて○時くらいに帰るつもりだけど、いいかしら?」と、いちいち家族におうかがいを立てなくても、出かけたいときに出かけ、時間を気にせず買い物やお友だちとのお食事を楽しむ。

 

出先で欲しいものを見つけたら、迷わずに買って帰る……。

 

もし子どもさんが相続した家に同居させてもらっている立場なら、なかなかこうはいかないでしょう。

「自由気まま」は家・宅地と十分な資金を相続してこそ

自分が家を相続し、子どもを「同居させている」立場ならまだしもですが、それでも、自由になるお金がなければ、買い物も外食も、「もったいないから、やめておきましょう」となってしまいます。

 

こんなふうに、「自由気まま」な生活ができるのは、立場的な自由と、経済的な自由があればこそ。ご主人の遺してくれた家・宅地と十分な資金を相続してこそ、なのです。

 

自由気ままな生活は、みなさんを少なからずストレスから解放させてくれるはずです。

 

「ストレスフリーな生活」が「元気で長生き」の秘訣といわれていますが、実際、年をとってからかかりやすいといわれる病気は、ストレスが引き金になったり、一因になったりしてかかるケースが多いのです。

 

みなさんには、ストレスフリーの生活で、ぜひ「元気で長生き」の人生をまっとうしていただきたいものです。

本連載は、2014年12月5日刊行の書籍『ダンナの遺産を子どもに相続させないで』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

ダンナの遺産を子どもに相続させないで 50~70代のみなさまへ わが子のためにもなる相続と老後のマネー術

ダンナの遺産を子どもに相続させないで 50~70代のみなさまへ わが子のためにもなる相続と老後のマネー術

高橋 成壽

廣済堂出版

60代前後の女性は、ダンナが亡くなった後のことをほとんど考えていません。ダンナが亡くなったあと、年金が大幅に減ることも、現金がないと家や土地を子どもに半分分け与えることになってしまうことも、ほとんどの人は知りませ…

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