英国不動産の保有時・売却時に現地でかかる税金とは?

前回は、英国不動産の購入時に英国現地でかかる税金について解説しました。今回は、英国不動産の保有(賃貸)時、売却時の税金について見ていきましょう。

所得税率はその年の総所得によって変動

まずは、英国不動産の保有(賃貸)時に、現地でかかる税金について見ていきましょう。英国で不動産を所有し、その不動産から家賃収入を得ている場合、所有者が非居住者であっても英国の税制に従って所得税(Income Tax)を支払う必要があります。

 

所得税には居住者・非居住者ともに10,600ポンドの控除が定められています(この控除は年々上昇する傾向にあり、2016年4月からはこれが11,000ポンドへと引き上げられることが決まっています)。所得税率はその年の総所得によって変動します。

例えば、英国に所有する不動産から年間50,000ポンドの家賃収入を得た場合、課される所得税は下記のように計算されます。

 

・50,000ポンドから10,600ポンドを控除した39,400ポンドが課税対象
・39,400ポンドのうち31,785ポンドまでには20%の課税=6,375ポンド
(残りは39,400-31,785=7,615ポンド)
・残金である7,615ポンドには40%の課税 = 3,046ポンド

したがって、所得税額は6,357+3,046=9,403ポンドとなります。

売却益が出た場合はキャピタル・ゲイン税が発生

次は売却時にかかる税金です。英国にて所有している不動産を売却し、利益を得た場合、所有者が非居住者であっても英国の税制に従ってキャピタル・ゲイン税(Capital Gains Tax)を支払う必要があります。キャピタル・ゲイン税には居住者・非居住者ともに11,100ポンドの控除が定められています(この控除は年々上昇する傾向にあります)。

 

キャピタル・ゲイン税率は所得税のレートによって変動します。


例えば、英国でベーシック・レートの所得税を支払い、所有する不動産を売却し20,000ポンドの利益を得た場合、課されるキャピタル・ゲイン税は下記のように計算されます。

 

・売却益:20,000ポンド
・控除:11,100ポンド
・課税対象:8,900ポンド (20,000ポンド - 11,100ポンド)
・税率:18%
・キャピタル・ゲイン税額:1,602ポンド (8,900ポンド×18%)

 

したがって、キャピタル・ゲイン税額は1,602ポンドとなります。

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ディフィニティブ不動産(Definitive Property Group Limited) 代表

1994年より不動産業界に携わる。不動産の売買、賃貸、管理に関する知識と経験を培った後、住宅開発部門において、住宅開発機会(既存の建物や土地など)の調達、投資戦略の考案と実現可能性の調査、購入手続き、地方自治体からの建築許可の取得、住宅建設のマネージメントなどを担当する。

2012年6月、自身の会社となるDefinitive Property Group Limitedを設立し、国内外の投資家へ英国になる一般住居、介護施設、学生寮などの不動産投資機会を販売している。その他にも一般のマーケットでは販売されていない、オフマーケットと呼ばれる住宅開発機会やロンドン中心部の高級住宅の売却も取り扱っている。
WEBサイト:http://definitivepropertygroup.com/jp/

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