子どもが「英語嫌い」になったときはどうする?

前回は、親が実践すべき正しい英語教育について説明しました。今回は、子どもが英語嫌いになってしまった場合、どうすればよいかを見ていきます。

子どもの興味が「自然に戻ってくる」のを待つ

子どもは同じものを繰り返し見たり読んだりしたがるものです。毎晩日本語の絵本の読み聞かせをしてあげるだけでも大変なことですが、絵本の英語CDをずっと一緒に聞いてあげるというのは、それなりに忍耐を必要とします。

 

物心ついて自分の好きな本やテレビを選べるようになると、「英語のはイヤ」「ほかのがいい」と言い出すこともあるかもしれません。

 

そういったときは無理強いせずに、子どもの興味が自然に戻ってくるのを待ちましょう。親のほうが英語の絵本やアニメを楽しんでいる様子を見せれば、好奇心から関心を示すかもしれません。

 

また、サッカーや野球、おしゃれやクッキングなど、子どもが成長するにつれ興味を示すようになるものが出てきたら、それを題材にした英語の本やアニメなどを見せてあげるという方法もあります。

 

「やらなければならないからやる」のではなく、「好きだから見たい、聞きたい」と思ってもらえるようにするのです。

 

筆者も自分の娘に英語に触れてもらうときは、最初はずっとつきっきりで本を読んだり映画を見たりしていましたが、さすがにこれは疲れるものです。親も自分の好きな本を読んだりして息抜きの時間を持つことが長続きのコツです。

 

子どもはやがて自分から本を選んだりアニメを選んだりするようになります。そのとき、「英語」「日本語」ということを意識せず、「好きだから」という理由で、使われている言葉を意識せずに選べるようになるといいでしょう。

幼児向けの絵本等に慣れ親しんでも、幼児語は残らない

日本語には「よちよち」「ねんね」など、赤ちゃんに対して使う独特の幼児語があります。「英語圏の子どもが使う本やテレビを見て育つと、英語でそういった言葉を使うようになっていくのでは」と思われるかもしれませんが、英語の幼児語は、日本語ほど目立つものではないので、心配しなくてもよいでしょう。

 

ご参考までに、英語圏の子どもが使う幼児語を、以下の図表で紹介します。子ども向けのテレビ番組などを見ていると、ときどき登場する単語ばかりです。

 

[図表]英語の幼児語の例

 

基本的に単語単位の変化で、日本語のように「・・・でちゅね」「・・・しましぇん」といったような変化はありません。助動詞や動詞は大人と同じように発音するので、子ども言葉が残らないのです。

 

さらに、こういった英語圏の子どもが使う幼児語は、日本の子どもと同様、年齢とともに消失します。日本で育って英語で話している場合も、興味の対象が変わって普段見るテレビや映画が異なっていくにつれ、次第に消えていくでしょう。

本連載は、2016年2月25日刊行の書籍『バイリンガルは5歳までにつくられる』から抜粋したものです。本書で紹介している書籍、DVD、アプリ、WEB動画等の各種コンテンツは、2016年2月のものであり、今後予告なく変更することがあります。

幼児英語教育研究家

ヒューストン生まれ。4歳で日本に帰国したのち、12歳でカナダへ。慶應義塾大学理工学部入学後、環境情報学部へ転籍。フランス語(第一外国語)、イタリア語(第二外国語)を学び、語学への理解を深める。卒業後は、日本アイ・ビー・エムシステムズ・エンジニアリング株式会社勤務、フリーランスで翻訳・通訳の仕事に携わるほか、日本の英語教育学者の第一人者である東京大学名誉教授の岡秀夫教授に師事。
現在は、敬愛大学でSkype英会話の講師を務めるほか、幼児英語教育研究家として子どもたちの英語教育に携わる。日本人男性との間にもうけた一女をバイリンガルに育て上げた。

http://life-produce.jp/

著者紹介

連載バイリンガルに育てるための「5歳までの英語習慣」

バイリンガルは 5歳までにつくられる

バイリンガルは 5歳までにつくられる

三幣 真理

幻冬舎メディアコンサルティング

グローバル化が叫ばれている昨今、世間では英語力が問われる風潮になりつつありますが、日本の英語力は依然として低いまま。学校での英語教育も戦後間もない頃からのスタイルとほとんど変わらないのが現状です。そのためか、日…

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