ベトナムの不動産市場は、日本を含むアジア各国が積極的に投資しています。今回は、日本よりかなり早い段階から参入している韓国のデベロッパーに聞いた市場予測と、今後、さらなる日系企業の進出を期待させる、日本とベトナムの関係強化のエピソードをご紹介します。

ハイエンドマーケットの成長の鍵は「越僑とTPP」!?

不動産投資で積極的なのは、シンガポール資本です。ついで韓国、台湾などが続きますが、ようやく日本資本の動きも始まりました。日本よりかなり早く仕掛けている韓国企業ですが、今回は韓国のデベロッパーSon kim Landの方の話を紹介します。

 

 

この会社は鉄道建設が進む2区のタオディエン地区にGateway Thao DienとThe Nassimの開発計画を手懸けています。Son kim Landの方は、このように語っています。

 

「私たちはAクラス、ハイエンドマーケットに注力しています。ベトナム経済が成長して、高額所得者が増えると同時に、外資系企業の進出に伴って多くの外国人が来越すると見越しています。彼らにとって最も大切なのはロケーションです。好立地であれば、シンガポール人、韓国人、台湾人、香港人そして日本人が買ってくれます。香港人に価格を見せたら、『うちの駐車場と同じ値段じゃないか(笑)』と即決しましたよ」

 

また、今後の市場を好調にする鍵は、越僑とTPPだと予想しています。

 

「欧米諸国に住む越僑は、母国の不動産に注目しています。また、TPPの発効にむけて、サムソン、LG、ノキアなどの大手企業の投資がベトナムに集まることから、外国人がますます増えるでしょう。彼らは居住、環境、学校など高い品質を求めるので、ハイエンドのマーケットは今後も成長すると予想をしています」

 

Son kim Landの方の予測からも、改めてベトナム不動産の今後の活況が期待されます。

ベトナムとの関係強化で日系企業のさらなる進出に期待

ベトナムでは日本に関連するニュースが日々取り上げられています。日本とベトナムの将来の関係強化のために大きな役割を果たすと思われる今年の話題を整理してみましょう。今年3月に「日本語が第一外国語に ベトナムの小学校で東南アジア初」というニュースがありました。

 

在ベトナム日本大使館は、ベトナム全土の小学校で日本語を英語と並ぶ「第一外国語」として教える事を目指す方針で、ベトナム教育訓練省と一致したと発表しました。今年の9月から、三つの学校で試験的に日本語クラスが設置されています。

 

数ある日本関連のニュースの中でも、今後の日本とベトナムの良好な関係を示唆するのは、「天皇、皇后両陛下 ベトナム初訪問へ 来春で調整中」というニュースです。

 

菅義偉官房長官が9月14日、2017年春にも天皇、皇后両陛下のベトナム訪問を調整中であることを発表しました。日本とベトナムの友好関係が着実の進展する中で、ベトナムの歴代の国家主席が日本に訪問しています。それに対して両陛下のベトナム訪問が実現していないとし、ベトナム政府からの累次にわたる要請に応え、訪問の検討を発表したものです。日本とベトナムが今後も揺るぎのない関係強化に繋がるものと歓迎されています。

 

 

日本とベトナムの関係がさらに強化されていけば、日系企業の進出も増えていく可能性が高まってくるでしょう。

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