今回は、新電力ビジネスへの参入各社が狙う「セット販売」などについて見ていきます。※本連載は、株式会社船井総合研究所スマートエネルギーグループの編著書『図解 はじめての電力自由化ビジネス』(エネルギーフォーラム)の中から一部を抜粋し、中小企業が新電力ビジネスに参入する際の基礎知識をご紹介します。

各社の「本業」に合わせた電力ビジネスの戦略

これまでの記事で述べてきた通り、電力小売りとは薄利多売の商売であり、相当な規模まで展開しなければそれ単品で儲かる商売ではありません。さらに、今後は省エネが進むことから、年々販売量は減少するとみられており、実は先行きの厳しい業界です。

 

それでも各社が参入を企図しているのは、間違いなくセット販売のためです。「人口減少」という日本のマクロトレンドに対して、本業における「新規獲得」も「既存顧客囲い込み」も難しくなってきており、そこで国民全員が確実に使用している「電気」という商材で顧客接点を創出・拡大しようとしているのです。

 

本連載は、2016年6月29日刊行の書籍『図解 はじめての電力自由化ビジネス』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

図解 はじめての 電力自由化ビジネス

図解 はじめての 電力自由化ビジネス

船井総合研究所スマートエネルギーグループ(編)

エネルギーフォーラム

2014年2月、電力小売りの全面自由化が閣議決定され、7.5兆円のマーケットが開放されることが決まりました。 本書は、電力自由化の概要をはじめ、業界勢力マップ、新電力のビジネスモデル、中小企業の参入の意義に至るまで、広…

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