グルコサミンが「医薬品」として扱われない理由

前回は、グルコサミンと「長寿・アンチエイジング」との関係について説明しました。今回は、グルコサミンが「医薬品」として扱われない理由について見ていきます。

フランスなどでは「医薬品」として取り扱われている!?

フランスやドイツなど主にヨーロッパ圏で医薬品として取り扱われているグルコサミンとコンドロイチンですが、日本では次のような分類になっています。

 

•グルコサミン=健康食品(サプリメント)

 

•コンドロイチン=一般用医薬品、または健康食品(サプリメント)

 

医薬品は、薬事法によって効果や品質、安全性が法的に認められており、製薬会社が製造・販売しているものです。コンドロイチンはその中でも「一般用医薬品」に分類され、処方箋が不要で薬局やドラッグストアなどで購入できる医薬品です。

 

一方で、健康食品(サプリメント)は、健康の保持・増進に資する食品として販売・利用されるもの全般を指し、スーパーやコンビニエンスストアなど一般の店舗でも入手しやすいのが特徴です。

 

グルコサミン、およびコンドロイチンも一部サプリメントとして取り扱われています。ただし、グルコサミンが日本では医薬品に認定されていないからといって、決してその作用自体が否定されるわけではありません。

 

医薬品として厚生労働省の認可を得るには、製薬会社は多大な時間と費用をかけることになります。しかし、日本ではグルコサミンはサプリメントとしてすでに広く流通しており市場規模も大きいため、これから認可を取得しても採算が合わず、あえて健康食品のままで取り扱われているという事情もあるようです。

グルコサミンのサプリメントを摂取する際の注意点

グルコサミンおよびコンドロイチンのサプリメント(またはコンドロイチンの医薬品)を摂取する上では、次のことに注意してください。

 

1日の目標摂取量をしっかり摂る
グルコサミン・コンドロイチンの作用をより確実にするために、1日の目安となる摂取量を守ってください。一般的に、1日あたりグルコサミン1500㎎、コンドロイチン1200㎎の摂取量が目安だといわれています。後述するように、効果不十分例では倍量まで増やすこともあります。

 

毎日欠かさず飲む
鎮痛剤のように即効性はありませんが、サプリメントは長期間、定期的に摂取することでゆっくりと痛みが取れてくるという特徴があります。できるだけ毎日忘れずに摂取してください。

 

体調の変化を感じたら中止する
他の薬と同じように、使用中に体調の変化や何らかの異常を感じたら、すぐに飲むのをやめて医療機関を受診してください。

本連載は、2016年6月29日刊行の書籍『その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

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南新宿整形外科リハビリテーションクリニック 院長

医療法人清香会理事長、南新宿整形外科リハビリテーションクリニック院長。1989年産業医科大学卒業後、久留米大学整形外科を経て95年渡米、カリフォルニア大学サンディエゴ校に留学。97年からスクリプス研究所に勤務し、主任研究員を務めたのち帰国。2001年10月にハシモトクリニック(12年に南新宿整形外科リハビリテーションクリニックに改称)を開業。09年からは日本医科大学リウマチ外科非常勤講師も務める。日本にグルコサミンを紹介した。

著者紹介

その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本

その痛みやこわばり、放っておくと危険! ひざに「! 」を感じたら読む本

橋本 三四郎

幻冬舎メディアコンサルティング

断続的に続く、ひざの違和感。放っておくと歩けなくなるばかりか、将来寝たきりになるリスクもはらんでいます。 本書では、ひざの違和感の正体を明らかにするとともに、9割以上の人が効果を実感しているマッケンジー・エクササ…

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