今回は、不動産会社の「腕のいい」営業マンを見極める方法を見ていきます。※本連載は、株式会社ハウジングサクセスの代表取締役・金子徳公氏の書籍『我が家を売る時も買う時も絶対に損しない方法』(現代書林)の中から一部を抜粋し、不動産業界の衝撃の裏側をご紹介します。

査定額が一番高いところと一番低いところは選ばない

前回の続きです。ではこんな「目が$マーク」な営業マンに引っかからないようにするにはどうしたらいいでしょうか? まず査定は一社で済ますのではなく、必ず数社に依頼することです。一社だけに査定を依頼しても良し悪しは判断できません。できれば3〜6社程度の業者に査定を依頼しましょう。

 

そしてここでのポイントは、「一番高いところと一番低いところを外す」ことです。もし、各業者で極端に差がないときは営業マンで選ぶことになります。売るも買うも不動産は営業マンの腕次第。成約がうまくいくかどうかは営業マンの「腕」にかかっています。売却の場合なら査定額で売るのではなく、査定額以上の値段で売るのが「腕のいい」営業マンです。

専任媒介契約を勧める営業マンには要注意

小さい街の不動産屋さんと全国展開の大手、どちらに頼めばいいのでしょうか? よく聞かれる質問ですが、大手だからといってあなたの担当が優秀な営業とは限りません。ちょっと考えてみてください。大手ではないお店がたくさんあるのは、大手などで結果を残してきた人たちが立ち上げたという経緯があるのです。

 

一方で大手でも優秀な営業マンはもちろんいます。要は会社の大小ではないのです。小さい街の不動産屋さん、全国展開の大手、まずはどちらにも査定を依頼してみましょう。そして、一社にしか頼めない「(専属)専任媒介契約」にはせず、小さい街の不動産屋さんも全国展開の大手も公平に競える「一般媒介契約」にすればいいのです。

 

(専属)専任で依頼するなら、その営業マンとの信頼関係が結べるかどうかです。「この人なら大丈夫」と思える人がいるなら任せてもいいでしょう。逆に言えば信頼関係がないのに、安易に(専属)専任媒介契約を結ぶのはお勧めしません。というのも、こういう営業マンがいるからです。

 

一般媒介契約をして売り出した物件を見て、電話や手紙、あるいは直接お客様のところに訪問して「うちにもお客様がいるから直接紹介させて」とか「うちにまかせて!」などと、調子のよいことを言って専任媒介契約を勧めてくるのです。こういうことをする人はその時点で相手にしない方がいいと思います。

本連載は、2016年7月18日刊行の書籍『我が家を売る時も買う時も絶対に損しない方法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

我が家を売る時も買う時も 絶対損しない方法

我が家を売る時も買う時も 絶対損しない方法

金子 徳公

現代書林

残念ながら今の不動産業界は「ウソ」や「ごまかし」が横行しています。目先の売り上げしか考えておらず、お客様に顔が向いていない営業マンがたくさん存在するのです。何故そうなるのでしょうか? それは、「不動産業界にはリ…

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